モンステラの植え替えに最適な時期は？植え替えが必要なサインと株分けについて解説

しかし、モンステラを美しく育てるためには、定期的な「植え替え」が必要です。
「モンステラを植え替えるタイミングがわからない…」
「モンステラを上手に植え替えるコツが知りたい」
などと考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、モンステラの植え替えに最適な時期や方法について解説します。
植え替えるときの注意点や株分けについても取り上げるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

• モンステラに植え替えが必要な理由
• モンステラの最適な植え替え時期と頻度
• モンステラの植え替えが必要なサイン
• モンステラの植え替えに必要なもの
• モンステラ植え替えのやり方6ステップ
• モンステラを植え替えるときの注意点3つ
• モンステラの成長を止めたいなら株分けがおすすめ
• モンステラを美しく育てるコツ
• インスタグラムから魅力的なモンステラを紹介
• モンステラに関するよくある質問
• 植え替えを行って健康的で美しいモンステラに育てよう！

モンステラに植え替えが必要な理由

モンステラに植え替えが必要なのは、成長が早く根詰まりを起こしやすいからです。
根詰まりとは、根が鉢いっぱいに広がり、水分や栄養をうまく吸収できなくなる状態のこと。
モンステラの健康を損なってしまうので、美しい姿を保てなくなります。
モンステラの美しい姿を維持するためには、大きな鉢への定期的な植え替えが必要です。

モンステラを植え替えしないとどうなる？

モンステラを植え替えしないで放置していると、水や栄養がうまく行き届かなくなります。
その結果、葉が黄色くなったり、茎が弱くなったりするでしょう。また、病虫害の影響も受けやすくなります。
最悪の場合は根腐れを起こして、モンステラが枯れてしまう可能性も。
美しい姿を保つためにも、定期的に植え替えを行いましょう。

モンステラの最適な植え替え時期と頻度

「モンステラの植え替えはいつ行えばいいの？」と疑問に思っている方に向けて、植え替えに最適な時期と頻度について解説します。

植え替えに最適な時期は5月～9月

モンステラの植え替えに最適な時期は5月〜9月です。
春から夏にかけては、モンステラの成長が最も旺盛な時期。
体力がある状態なので、植え替えによるダメージも最小限に抑えられます。

植え替え頻度は2年～3年に1回

モンステラの植え替え頻度は、2年〜3年に1回が基本です。
ただし、上記はあくまで目安。成長速度はモンステラによって異なるので、思った以上に早く植え替えが必要になる場合もあります。
次の章で「植え替えが必要なサイン」を解説するので、参考にしつつ、植え替えのタイミングを探っていきましょう。

モンステラの植え替えが必要なサイン

モンステラの植え替えが必要なサインを、「植え替えを検討するべき場合」と「すぐにでも植え替えが必要な場合」に分けて紹介します。

植え替えを検討するべき場合

モンステラに以下のような症状が見られたら、植え替えを検討するべきタイミングです。

・水やりをしても土が水を吸収しない
・葉にハリや艶がない、もしくは枯れてきている
・鉢の底から根が飛び出ている

上記のような症状は、モンステラの根詰まりが原因で起こっている可能性が高いです。
現在の鉢を窮屈に感じている証拠なので、一回り大きい鉢に植え替えてあげる必要があるでしょう。

すぐにでも植え替えが必要な場合

モンステラに以下のような症状が見られたら、植え替えを急いでください。根腐れしている可能性が高いので、放置するとモンステラに深刻な影響が出てしまいます。

・葉や茎が黒ずんでいる
・茎がブヨブヨしていてやわらかい
・異臭がする
・気根と土の境目にカビが生えている

元気な根が多い場合は、現在の鉢と同じ大きさの鉢に植え替えてください。
しかし、元気な根が少ない場合は、茎や葉を剪定してモンステラのボリュームを落とす必要があります。鉢の大きさも一回りサイズダウンさせましょう。
植え替えを急ぎ、モンステラが回復できる環境を整えてあげてください。

モンステラの植え替えに必要なもの

モンステラを植え替えるときに必要なアイテムを以下にまとめました。

・新しい鉢
・植え替え用の土
・鉢底ネット
・鉢底石
・スコップ
・ハサミ
・ゴム手袋
・ピンセットや割りばし
・ビニールシートや新聞紙

上記のアイテムを揃えておけば、モンステラの植え替えをスムーズに行えます。ホームセンターなどで購入しておきましょう。

モンステラ植え替えのやり方6ステップ

モンステラの植え替え方法を、6つのステップに分けて解説します。

上記の流れを把握していないと、モンステラの植え替えに失敗してしまう可能性もあります。しっかりと確認しておきましょう。
各ステップを以下で詳しく解説していきます。

1.モンステラに適した用土を用意する

まずは、モンステラに適した新しい用土を用意しましょう。市販されている観葉植物用の培養土で大丈夫です。
自作で土をブレンドする場合は、赤玉土：腐葉土＝7：3の割合がおすすめです。
植え替え作業をしやすくするために、用土はあらかじめ湿らせておきましょう。

2.新しい鉢にネットと軽石を入れる

次に、新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石を入れます。
鉢底石は、通気性と水はけを良くするために必要です。鉢の5分の1程度を目安に敷いていきましょう。
鉢底ネットはズレやすいので、針金で固定しておく方法がおすすめです。

3.モンステラの株を整える

次に、モンステラを現在の鉢から取り出して、株を整えていきます。根詰まりしていると取り出しづらいので、鉢を叩きながら引き抜いてください。
うまく取り出せないからといって無理に引っ張ってしまうと、モンステラの根が傷んでしまいます。焦らず慎重に取り出していきましょう。
株が抜けたら、古い土を3分の1程度落とし、根をほぐして整えていきます。傷んでいる部分や黒ずんでいる部分があれば、ハサミで切り落としてください。

4.モンステラを新しい鉢に入れる

次に、新しい鉢の真ん中にやさしくモンステラを置きます。少しずつ周りから土を入れていきましょう。
根の間に土が入り込むように、モンステラを左右に動かしながらなじませていきます。

5.鉢より1cm～2cm低くなるように土を入れる

モンステラの位置が安定したら、残りの土を入れていきます。土の表面が鉢の縁よりも1㎝～2㎝低くなるように入れて、土をならしてください。

6.鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水を与える

モンステラの植え替えが完了したら、水をたっぷりと与えて、土全体に水分を浸透させます。
鉢底から水が流れ出るくらいの量が目安です。
もし水を与えた後に土が沈んでしまったら、少し土を足しましょう。

モンステラを植え替えるときの注意点3つ

モンステラを植え替えるときの注意点を、3つ紹介します。

1.モンステラの根っこは切らないようにする
2.植え替え前は水やりを控える
3.植え替えたあとは風通しの良い日陰で管理する

植え替えは、モンステラの体力を消耗させる作業です。注意点を把握しないまま行ってしまうと、モンステラに深刻な影響を与えてしまうかもしれません。
特に初めて植え替えに挑戦する方は、しっかりと確認しておきましょう。

1.モンステラの根っこは切らないようにする

植え替えるときに、モンステラの根っこをむやみに切り落とすのはやめましょう。
モンステラにとって根っこは、命に係わる大切な部分です。切り落とされると大きなダメージを受け、最悪の場合は枯れてしまう可能性もあります。
切り落としていいのは、傷んだり黒ずんだりしていて回復が見込めない部分だけです。
健康な部分に誤って傷をつけてしまわないように、植え替え時の根っこの扱いには細心の注意を払いましょう。

2.植え替え前は水やりを控える

モンステラの植え替え前は、一週間程度水やりを控えるようにしましょう。
根っこが水分を多く含んでいる状態だと、植え替えのときに鉢から取り出しづらくなります。
水やりを控えて土を乾燥させておけば、スムーズにモンステラを取り出せますよ。根っこを傷つけてしまうリスクも減らせるでしょう。

3.植え替えたあとは風通しの良い日陰で管理する

植え替えたあとの2週間〜3週間程度は、モンステラを風通しの良い日陰で管理するようにしましょう。
植え替え直後のモンステラは、さまざまな刺激に対して敏感な状態になっています。特に直射日光は大きな負担になるので、カーテン越しでも太陽の光には注意してください。
やさしい風が通る日の当たらない場所に置いて、体力回復をサポートしてあげましょう。

モンステラの成長を止めたいなら株分けがおすすめ

「モンステラが大きくなりすぎて手に負えないので、成長を止めたい」という場合には、株分けがおすすめです。
株分けとは、モンステラを根の部分で2つに分けて、別々の鉢で育てる方法のこと。成長を抑えられるだけではなく、根詰まりの解消にもつながります。
ただし、株分けはモンステラに大きな負担がかかる作業です。根っこを無理に分けようとせず、傷つけないように慎重に行いましょう。
また、2分割以上に株分けをするとダメージが大きいので、モンステラを枯らしてしまう可能性があります。株分けは2分割までに留めておいてください。

モンステラを美しく育てるコツ

モンステラを美しく育てるコツを、3つ紹介します。

1.水やりの頻度と量を守る

モンステラは季節によって水やりの頻度が異なるので、注意しましょう。
春から秋にかけては、土の表面が乾いたら水やりをしてください。特に夏は土が乾きやすい時期なので、こまめなお世話が必要です。
一方で冬は、土の表面が乾いてから2日程度経過したら水を与えましょう。
水やりの量は、鉢底から水が流れ出るくらいが目安です。

2.モンステラの置き場所に気をつける

モンステラは、日当たりと風通しが良い場所に置くようにしましょう。日照時間が短いと、ひょろひょろとした弱々しい見た目になってしまいます。
ただし、直射日光に当てると葉焼けを起こす可能性があるので、注意してください。
レースカーテン越しの窓辺などが理想的です。
太陽の光が届かない場所で育てたいときは、育成ライトを使うとよいでしょう。
また、冬の寒さ対策もしっかりと行ってください。モンステラは室温5℃以上を好みます。
冬場は、気温が下がりやすい窓際などに置くのは避けましょう。

3.害虫対策をしっかりと行う

モンステラの健康を維持するために、害虫対策を行いましょう。
モンステラに発生しやすい害虫は、「ハダニ」や「カイガラムシ」などです。
ハダニはモンステラの葉の裏側に寄生し、養分を吸い取ります。吸い取られた箇所は白い斑点状になるのでわかりやすいです。
ハダニは水が苦手なので、見つけたら葉や茎に霧吹きを噴射しましょう。
またカイガラムシは、名前の通り貝殻のような甲殻をもつ害虫です。カイガラムシが発生すると、モンステラの葉がベタベタして元気がなくなります。
まだ幼虫の段階であれば、園芸用の殺虫剤などで駆除しましょう。成虫になると薬剤が効かないので、歯ブラシなどを使用してこすり落としてください。
害虫の発生を防ぐためにも、日当たりと風通しが良い場所で育てるようにしましょう。

インスタグラムから魅力的なモンステラを紹介

インスタグラムから魅力的なモンステラを紹介します。「モンステラを美しく育てたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

地植えのたくましいモンステラ

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室内での鉢植えではなく、地植え+屋外で過ごしているたくましいモンステラの紹介です。
力強く大きく生えている葉っぱから生命力を感じます。
初めてモンステラを育てる方には難しいかもしれませんが、慣れてきたら地植えに挑戦してみるのも良いかもしれません。
室内のモンステラとはまた違った魅力を発見できるでしょう。

ぐんぐん成長しているモンステラ

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ぐんぐん成長しているモンステラさん。まだまだ新しい葉っぱが出ているそう。
毎朝起きるたびにモンステラと顔を合わせるのが楽しみになりますね。
茎がしっかり太くなっていて力強さを感じます。
夏は高頻度で水を与えるので、床が濡れてしまうのもモンステラの醍醐味かもしれません。

かわいらしい丸葉のモンステラ

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丸い葉がかわいらしいモンステラさん。
葉の形が丸くなると、モンステラ全体の印象も大きく変わります。やわらかい雰囲気のお部屋にぴったりですね！
マーブル模様のキュートな鉢との相性も抜群です！
これからどんな風に成長していくのか楽しみですね〜。

モンステラに関するよくある質問

最後に、モンステラに関するよくある質問4つに回答します。

1.モンステラを植え替えるときに支柱は必要？

モンステラの植え替え自体は、支柱がなくてもできます。
ただ、モンステラは成長が旺盛な植物です。葉が大きくなってくると茎が重さに耐えられず、バランスを崩してしまう可能性もあります。
モンステラを美しい状態で保ちたいなら、ある程度成長した段階で支柱を立てるのがおすすめです。

2.モンステラの植え替えを冬に行っても大丈夫？

モンステラの植え替えを冬に行うのは厳禁です。
冬場はモンステラの休眠期なので、成長も緩やかになります。植え替えをしてしまうと体力を消耗し、最悪の場合は枯れてしまう可能性もありますよ。
植え替えは、モンステラの成長期である5月〜9月に行うようにしましょう。

3.モンステラを植え替えるときの鉢の大きさの目安は？

モンステラを植え替えるときは、現在の鉢よりも1回り〜2回り大きな鉢を選ぶようにしましょう。
同じ大きさの鉢に植え替えてしまうと根を張るスペースがないので、すぐに根詰まりを起こしてしまいます。

4.モンステラの植え替え失敗の原因は？

モンステラの植え替えに失敗してしまった場合、以下のような原因が考えられます。

・植え替え時に根を傷つけてしまった
・土を再利用している
・水を与えすぎた
・鉢底石を敷いていない

本記事で紹介した「モンステラ植え替えのやり方6ステップ」のとおりに植え替えを行えば、上記のような失敗は起こりません。
モンステラの健康を維持するためにも、正しい方法・手順で植え替えを行いましょう。

植え替えを行って健康的で美しいモンステラに育てよう！

美しく健康的なモンステラを維持するために、定期的な植え替えを行いましょう。
ただ、植え替えはモンステラに大きな負担がかかってしまう作業です。なるべく負担を減らすために、正しいタイミング・方法で植え替えを行ってください。
本記事で紹介した植え替え方法や注意点を把握していれば、失敗のリスクも減らせます。ぜひ参考にしてくださいね。