ダニ退治で即効性があるのは？布団は布団乾燥機・ソファはスプレーがおすすめ！

そこでここでは、

・ダニがいるかわかる方法
・ダニの発生場所
・即効性のあるダニ退治の方法【場所別】
・ダニ退治を専門業者に依頼するとどんな効果が期待できるか・費用相場は？
・ダニ退治後に再び寄せつけないための予防法

など、ダニ退治に関する簡単でおすすめの方法をご紹介します。

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• ダニがいるかわかる方法は？ダニの生態について
• ダニ退治はどこから？ダニの発生場所
• 【場所別】ダニ退治で即効性のある方法
• ダニ退治を業者に依頼する
• ダニ退治後の予防法
• 引越し時は入居前にダニ退治しよう！

ダニがいるかわかる方法は？ダニの生態について

ダニはアトピーや喘息といったアレルギー疾患の原因（＝アレルゲン）になったり、人を刺したりして、人体に悪影響を及ぼします。

ダニは主にフケやアカ、ホコリ、食品、藁などを食べて増殖します。特に、フケやアカはダニの大好物で、人間のフケ・アカ・汗1g中には約300匹のダニが生息できます。また、一般家庭のホコリ1g中にはダニが約1000匹いるとされています。

ダニは1ヵ月で成虫となり、それから2～3ヵ月で50～100個以上の卵を産みます。わずか30匹のダニでも、放っておくと約10週間後には1万匹にも増えてしまうため、非常に厄介な存在です。

家にいるダニの種類

種類	生息場所	エサ	繁殖時期	特徴
ヒョウヒダニ	布団・ソファ・カーペット	フケ・アカ・ホコリ	通年	・高温多湿を好む ・アレルゲンになる
コナダニ	食品・畳	食品・藁	梅雨・秋雨	・高温多湿を好む ・アレルゲンになる
ツメダニ	カーペット・畳	ほかのダニ・小さな昆虫	梅雨・秋雨	・ヒョウヒダニやコナダニが増えると発生する ・人を刺す
イエダニ	ネズミなど	ネズミなどの血液	6～9月頃	・暗い場所を好む ・大量発生すると人も吸血する

家の中に発生するダニは、主にヒョウヒダニやコナダニ、ツメダニです。
また、ネズミなどの害獣がいるとイエダニが発生することもあります。その場合は、まずネズミなどの害獣駆除を行うことが大切です。

ダニが好む温度湿度とダニの弱点

ダニは温度20～30℃で湿度60～80％の高温多湿で暗い場所を好みます。
逆に、ダニは50℃の熱に20～30分さらされると死滅し、60℃なら即死します。
ダニを予防するには「熱」と「乾燥」が大切だと覚えておきましょう。

ダニ退治の時期はいつがおすすめ？

ダニの繁殖のピークは6〜8月頃の高温多湿な時期です。しかし、現代は建物の気密性が高いため、1年を通してダニが繁殖しやすい環境となっています。
そのため、定期的にダニ退治を行い、1年中ダニの生息を抑えていくことが重要です。5～10月は1ヵ月に1回、それ以外の時期は2ヵ月に1回を目処に、定期的に駆除するのがおすすめです。

ダニがいるかチェックする方法

ダニは体長0.2〜1.0㎜程と非常に小さいため、目視で見つけるのは難しいでしょう。ただし、コナダニが大量発生すると白い粉末状のものを確認できることもあります。
ダニがいるかは、以下の3つの方法でチェックできます。

①掃除機+αで調べる

掃除機の先端に目の細かいストッキングや和紙などをつけて、弱設定であやしい場所を1分程吸引してみましょう。その後、ガラスや白い板の上に吸ったホコリを落とすと、ダニの動きを確認できる場合があります。その際、虫眼鏡などがあるとよりチェックしやすいでしょう。

②ダニアレルゲン量計測をする

家にダニがいるかをより確実に確かめたいなら、ダニアレルゲンの検出・判定ができる計測キットを使うとよいでしょう。
先程と同様にあやしい場所を掃除機で吸引し、吸ったホコリを専用の抽出液に浸すと、ダニがどのくらい生息しているのかが判定されます。

③ペットの毛の中を調べる

犬や猫などのペットを飼っていると、高確率で毛の中にダニが潜んでいます。山道や草むらを散歩中にマダニがくっついてきてしまうことも。
ダニ被害に悩まされている人は、まずはペットの毛の中を調べてみましょう。

ダニ退治はどこから？ダニの発生場所

ダニが卵を産みやすい場所は高温多湿で潜れるところです。布団などの寝具やソファ、カーペット、畳は、ダニにとってまさに格好の住処となります。
ここでは、そんなダニが好む場所を9つ紹介します。

ダニが好む場所①布団

ダニが好む場所の一番手は布団です。

・ダニにとって快適な温度・湿度である
・エサとなるフケやアカが豊富にある

大人が一晩にかく汗の量は200ccといわれ、湿度・エサどちらの観点でもダニが好む条件が整っています。

布団は、人が長時間触れるため、アレルギー発生の原因になったり、単純にダニに刺されたりと、被害を受けるリスクも高い場所なので、真っ先に注意が必要な場所と言えるでしょう。

ダニが好む場所②毛布

毛布もまたダニの好む場所の一つです。特に、厚手の毛布ほどダニが潜んでいるリスクが高まります。布団と同様に、長時間使用するものなので、いつも清潔に保つことが重要です。

ダニが好む場所③枕

枕は素材によってダニの発生はまちまちです。そばがらや羽毛、羊毛の枕は、ダニのえさになりやすい素材といえます。一方で、パイプや高反発ファイバーの枕は、ダニが住み着きにくいのでおすすめですよ。

ダニが好む場所④ソファ

ソファの素材がウールや混紡なら、湿度温度が保たれるため、ダニの繁殖条件にぴったり合致します。厚地のものほどダニが奥に入り込んでしまうため、駆除するのが難しくなるでしょう。
一方で、合皮や本革のソファは、基本的にはダニが繁殖しにくいといわれています。ただし、ソファの溝や縫い目、凹凸部分にはホコリやゴミが溜まりやすいので、定期的なメンテナンスは欠かせません。

ダニが好む場所⑤カーペット・絨毯

ダニは湿度60％以上になると活動が活発になり、大量に発生してしまいます。カーペットの中でもウールや混紡のものは、吸水性が高く、湿気がこもりやすいので、ダニにとって居心地のよい環境といえるでしょう。

ダニが好む場所⑥畳

カーペットと同様に、ダニが好む温度と湿度になりやすいのが畳です。畳は含水分量が多く、通気性が悪い天然素材。そこに室温の上昇が加わると、格好の産卵場所になります。

ダニが好む場所⑦ぬいぐるみ

ぬいぐるみもまた吸水性が高いので、ダニが好む場所です。さらに、子どもが持って遊ぶため、アレルギーを発症したり、ダニに刺されたりするリスクも高まります。

ダニが好む場所⑧車

梅雨や秋雨などの時期は、布製のカーシートやチャイルドシートにダニが潜みやすくなります。また、車内の食べカスにも要注意です。

ダニが好む場所⑨ペット

ダニはペットの体にも発生しますが、餌の食べこぼしや抜け毛、フケの中にも潜んでいます。そのため、人間の場合と同様に、ペットのいる空間をいつも清潔にしておくことが大切です。

【場所別】ダニ退治で即効性のある方法

家全体をダニ退治したい場合は、バルサン・アースレッドなどのくん煙剤・くん蒸剤（霧タイプ）を使うとよいでしょう。
戸建てならくん煙剤、マンションやアパートなら煙の出ないくん蒸剤がおすすめです。
くん煙剤とくん蒸剤の使い方はメーカーや種類によって異なりますが、おおまかには以下の通りです。

くん煙剤やくん蒸剤は即効性がありますが、布団などの寝具や衣類、ぬいぐるみなどには使用できません。また、準備や後始末に時間がかかるので、いつでも簡単にできるわけではないでしょう。

そこで、ここでは前章で紹介した場所ごとに、ダニ退治を簡単に行える方法を紹介していきます。

ダニ退治の方法①【布団】コインランドリー→布団乾燥機→掃除機

布団はコインランドリーなどの大型洗濯乾燥機で丸洗い＆乾燥させて、最後にレイコップなどの布団クリーナーや掃除機をかけましょう。
日常のお手入れでは、布団乾燥機の温風でダニを死滅させて、死骸をダニ用掃除機で吸い取ります。布団乾燥機は夏場は週1回、冬場は月1回を目安に使い、布団の入れ替え時にも使うと効果的です。

▶布団乾燥機の選び方

「布団乾燥機 ダニ退治 ランキング」などで検索して、以下の条件を念頭に機種を選びましょう。

▶簡単にダニ退治したいなら専門店の布団クリーニングを利用しよう

自分でお手入れするのが面倒なら、専門店に布団クリーニングを依頼するのもアリです。
「洗い」だけではダニ退治はできませんが、乾燥機や防ダニ加工のオプションで殺虫・防虫効果を期待できます。

布団クリーニングの費用目安は以下の通りです。

布団クリーニングには7～10日程の日数がかかります。クリーニング後にそのまま布団を預かってくれるサービスもあるので、収納をすっきりさせたい人は活用してみてはいかがでしょう。

ダニ退治の方法②【毛布】電気毛布にする

毛布も基本的には布団と同様のお手入れでOKです。
ただし、毛布を電気毛布に買い替えると、ダニ退治モード（高温モード）で簡単にダニを駆除できるのでおすすめです。

ダニ退治の方法③【枕】スチームアイロン→天日干し→掃除機

まずは、枕カバーをこまめに洗濯してください。
枕本体も洗える素材であれば、布団と同じ手順でダニを退治できます。

枕が洗えない素材の場合はスチームアイロンが有効ですが、絹（シルク）やポリウレタン、ラテックスなどの素材は、熱で劣化してしまいますのでご注意を。
スチームアイロンを使ったあとには天日干しをして、掃除機をかけるのを忘れないようにしましょう。

ダニ退治の方法④【ソファ】ダニ駆除・予防スプレー

ソファの表面の布カバーを外せる場合は、カバーを洗って乾燥させ、掃除機をかければOKです。
カバーを外せない場合は、布製品にササっと吹きかけられるダニ駆除・予防スプレーを使いましょう。ソファに潜むダニを駆除して、増殖を抑える効果があります。

ソファの凹凸部分に湿気を含んだホコリが大量溜まっていませんか？それはダニの好物にほかなりません。固く絞ったぞうきんで、キレイに拭き取っておきましょう。

ダニ退治の方法⑤【カーペット・絨毯】粉末薬剤→掃除機

カーペットのダニ退治は粉末薬剤（粉末を振りかけるタイプ）がおすすめです。カーペットの表面に粉末薬剤を撒いてから、掃除機で吸い取ります。カーペットの裏面（下）は粉末薬剤の散布のみでOKです。
粉末薬剤は1〜2ヵ月に1回のペースで行いましょう。普段の掃除機とセットでやるだけなので簡単ですよ。
さらに、ダニ取りシートと併用すると効果が長持ちします。

ダニ退治の方法⑥【畳】天日干し

畳のダニ対策は、天日干しにすることです。
それでもダニを駆除できない場合には、畳に直に注入するタイプの薬剤を使用しましょう。このタイプは、天日干しが難しい梅雨の時期などにもおすすめです。
畳が老朽化して擦り切れていたり、変色や汚れ、臭いが気になったりした場合には、専門事業者に畳の張替えと同時に高温加熱処理を依頼するのも検討してみてください。

ダニ退治の方法⑦【ぬいぐるみ】スチームアイロン→洗濯→乾燥

ぬいぐるみのダニ退治には、まずスチームアイロンでダニを死滅させ、次に洗濯でダニの死骸や糞を除去します。最後に、形が崩れないように干して、しっかりと乾燥させてください。

・ぬいぐるみが熱で傷む素材
・洗濯機に入らない大きいサイズのもの
・中に機械が入っていもの

などの場合は、ぬいぐるみを扱うクリーニング専門店に相談するとよいでしょう。

ぬいぐるみの日常的なお手入れとして、ダニよけ効果のあるシートやスプレーを使用して、ダニの発生を防ぐことをおすすめします。

ダニ退治の方法⑧【車】駆除スプレー＆ダニ取りシート

チャイルドシートはカバーを洗って乾燥させましょう。取り外せない車のシートには空間用のダニ駆除スプレーとダニ取りシートの併用が効果的です。空間用のダニ駆除スプレーの効果は1ヶ月間のものが多いので、月初めなどの分かりやすいタイミングで行うのがおすすめです。
また、車内に食べカスが残らないように、定期的にハンディークリーナーをかけることもお忘れなく！

ダニ退治の方法⑨【ペット】動物病院で駆除薬をもらう

ペットがマダニに噛まれていたら、絶対に触れず、すぐに動物病院へ行って安全な方法で駆除してもらいましょう。
マダニを無理に引っ張ると、胴体だけがちぎれて、頭部がそのままペットの体内に残ってしまいます。
また、マダニはSFTSウイルス（重症熱性血小板減少症候群）の原因になり、これは人間にもうつる可能性があるので大変危険です。

ペットの日常のケアは、専用のクシでブラッシングしたり、ノミ・ダニ専用のシャンプーを使うのがおすすめです。

ダニ退治を業者に依頼する

「自分でダニ退治するのは大変」「ダニアレルギーをもっているから自分でやるのはムリ」という方は、専門業者にお願いするとよいでしょう。ダニ退治の対策が遅れると、繁殖が進んで被害が拡大します。そうならないためにも、専門業者ならではの知識と技術で早めに対策することが大切です。

ダニ退治の大まかな流れ

①ダニ調査・見積もり

ダニの生息範囲や今後の被害予測を見積もり、使用する薬剤を選定します。赤ちゃんやペットのいるご家庭では、薬剤の安全性などのヒアリングもあります。

②ダニ駆除

自宅を訪問してダニの駆除作業を行います。その際、被害の大きさに応じて、専門業者が薬剤や器具を組み合わせて使用します。

③経過観察

ダニの駆除後に1～2週間ほどの経過観察期間を設けて、駆除が完了したのか、引き続き対策が必要なのかを再調査します。

ダニ退治の費用相場

ダニ退治の費用相場は、部屋の広さごとに基本料金を設定している業者が多いです。平均的な費用相場は10㎡あたりおよそ1.5～2.5万円で、それよりも広い場合には1㎡あたり＋2,000円など、料金が加算されていく仕組みになっています。

・ダニの駆除を期間を空けて2回セットで行うプラン
・年間契約で定期的に駆除するプラン

など、業者ごとにサービス内容が異なりますので、必ず複数の業者から相見積もりをとって、比較検討してください。

ダニ退治後の予防法

家をキレイに保つ

ダニは、食べカスや髪の毛、フケ、ホコリなどの不衛生な環境を好みます。これらの掃除が行き届かないと、ダニだけでなくゴキブリなどの害虫も発生するので、こまめな掃除を心掛けましょう。
ペットの毛やえさにもご注意を。犬や猫はできることならカーペット敷きの部屋には入れない方が無難です。

また、ダニは段ボール内のギザギザした部分を好みます。身を隠しやすく、温度が保たれやすいことから、産卵場所に適しているためです。そのため、段ボールは家の中に放置せず、早めに捨てるようにしましょう。

ダニ用にバリアを作る

アメリカ疾病予防管理センター（CDC）は、木材チップや砂利で家の周辺を囲うことで、ダニの侵入を防ぐ研究結果を発表しています。自然に近い環境にお住まいの場合は、これらの対策が有効かもしれません。

ダニが嫌う植物を植える

家の周辺にダニが嫌う植物を植えることも、ダニ予防に効果的です。ダニは、

・ミント
・ラベンダー
・ローズマリー
・セージ
・マリーゴールド
・ムラサキシキブ
・ニンニク

などを苦手としています。
窓や床下の通気口など、ダニの侵入しやすい隙間がある場所にこれら植物を植えてみるのも一つの方法です。
アパートやマンションなどで地植えが難しい場合は、ベランダにプランターを置くだけでも一定の効果があるとされています。

引越し時は入居前にダニ退治しよう！

ダニ退治におすすめなのが、バルサンやアースレッドなどのくん煙剤・くん蒸剤（霧タイプ）を引越し直前の荷物を搬入する前に使用すること。
通常、くん煙剤・くん蒸剤を使用する際は、寝具やテレビ、パソコンなどに薬剤がかからないよう養生しなければなりません。しかし、荷物を搬入する前であれば、それらの手間なく簡単にダニ退治ができますよ。

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