ワンオペとは?育児・仕事・介護でのワンオペ体験談まとめの画像01

今回は、ワンオペとは何かの説明とともに、子育て、仕事やバイト、介護におけるワンオペについて、それぞれの問題点などをまとめました。独自に調査した体験談も紹介していますので、ワンオペ状況を改善したい方やワンオペに疲れたという方も、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。



ワンオペの意味とは?

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「ワンオペ」とは、「ワンオペレーション」の略語で、一人で作業や仕事をこなすことを指します。例えば子育てなら、家事をしながら一人で子供を見なければならない状況、仕事やバイトなら、店の営業を一人で回さなければならない状況などがあります。ワンオペは、本来は一人では回りきらない作業量を一人でこなさなければならない、過酷な状況のことです。

もともと「ワンオペ」という言葉は、2014年に某飲食チェーン店で、深夜の営業に一人での労働体制が敷かれていたことが始まりでした。長時間にわたり休憩を取れない過酷な状況が発覚し、企業のブラックな労働は、当時社会問題となりました。

その後、ワンオペの解釈は広がっていきます。
例えば、夫婦間の問題としてあげられる、パートナーが仕事で帰宅が遅かったり育児に無関心であったりするために起こる「ワンオペ育児」。
また、家族間の問題としてあげられる「ワンオペ介護」は、結婚していない人や兄弟がいない人が必然的に一人で親の介護を行うことになる状態を指す言葉として使われています。

では、子育て・仕事・介護におけるワンオペには、それぞれどのようなケースがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

【育児】ワンオペ子育ての問題点と体験談

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ワンオペと聞くと、ワンオペでの育児が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。ここでは、ワンオペ子育てによくあるケースや体験談をご紹介します。

ワンオペ子育てによくあるケース

ワンオペ子育ての状況になってしまう理由には、次のようなケースがあげられます。

・パートナーの仕事が忙しい、もしくは仕事で単身赴任している
・パートナーが子育てに協力的でない
・実家や義実家が遠く、頼れる人が近くにいない
・シングルマザー、もしくはシングルファザーである

日本では、「家事や育児は女性がするもの」という昔からの考え方が今でも残っていることもあり、共働きであっても女性がワンオペ育児の犠牲になっていることが多いようです。ワンオペ育児には家事の負担もあるため、より一層疲労やストレスが溜まることが問題となっています。

ワンオペ子育ての体験談

【体験談①】あかさん(20代女性、パート、宮城県)

Q.ワンオペ子育てになった背景や状況を教えてください。

夫が1ヶ月の育休取得後、仕事復帰し、現状ワンオペになっている。

Q.ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

一日中抱っこで家事などが進まない。

【体験談②】てぃさん(30代女性、専業主婦、千葉県)

Q.ワンオペ子育てになった背景や状況を教えてください。

朝早くから夜遅くまで夫が仕事で家にいない。

Q.ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

やらないといけないことが多く、余裕が無くなりイライラしがちになった。

【体験談③】みなママさん(30代女性、会社員、福岡県)

Q.ワンオペ子育てになった背景や状況を教えてください。

主人の仕事が忙しく、平日の帰宅は22時ごろ、土日も出社があるため、基本的に毎日ワンオペ育児です。実家も遠いため、近くに頼れる人もいません。

Q.ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

大人と話す時間がなく、孤独を感じていました。疲れて寝落ちする毎日で、主人と話す時間も持てず、子育て中の感動や喜びを一緒に感じてくれる人がいませんでした。
自分のことは二の次になってしまうのに、自分が体調を崩すと全てが回らなくなってしまうため、病気になっちゃいけないといつも気を張っていて、しんどかったです。

【体験談④】かのこさん(20代男性、会社員、東京都)

Q.ワンオペ子育てになった背景や状況を教えてください。

離婚により一人で子育てすることとなった

Q.ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

子どもに中々かまってあげられず寂しい思いをさせた。仕事が忙しく疲弊した際、子どもに冷たくしてしまった。

【体験談⑤】さらこさん(40代女性、パート、鳥取県)

Q.ワンオペ子育てになった背景や状況を教えてください。

離婚してシングルマザーになったから。実家との仲があまりよくないため、親を頼れないから。

Q.ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

日々の育児はもちろん、子どもに対する重要な決定を誰にも相談できず、ひとりで決めなければならないのがキツいです。

【体験談⑥】マイペンライさん(30代女性、専業主婦、埼玉県)

Q.ワンオペ子育てになった背景や状況を教えてください。

旦那が激務で、他県に職場があり片道2時間あるので、朝から晩まで全て1人で子供の面倒を見なければいけない。

Q.ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

下の子も一緒に病院に連れて行かなければならない。イヤイヤ期で長時間待つのが大変な元気な子を連れて、体調不良の上の子を病院に連れて行かなければならないことが、とにかく大変でストレス。


ワンオペ育児の状況が続くと、余裕がなくなりイライラする、孤独を感じるなどの問題点も出てきます。また家事や仕事との両立が大変なだけでなく、病院へ連れていくのが大変など、ワンオペで子どもの世話をするのは、家の外での負担も大きいようですね。

【仕事・バイト】ワンオペ業務の問題点や体験談

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ワンオペという言葉が使われるようになったきっかけでもある、仕事やバイトでのワンオペ。ここでは、ワンオペ業務によくある問題点や体験談をご紹介します。

ワンオペ業務によくあるケース

コンビニの深夜営業や飲食店の営業時間内に、ワンオペ業務が発生する理由には、次のようなケースが考えられます。

・人件費削減のため
・人員不足のため
・他のスタッフの急な欠勤のため

ワンオペ業務には、トイレに行ったり休憩をとったりできない、急なトラブルの対処などがあると他の業務ができないといった問題点があります。また、ワンオペ業務はスタッフへの負担が多いため、仕事へのモチベーションが下がることも問題です。

ワンオペ業務の体験談

【体験談①】sakuraさん(40代女性、会社員、神奈川県)

Q.ワンオペ業務やバイトになった背景や状況を教えてください。

一緒に業務をしている人が体調を崩して休んでしまった。

Q. ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

デスク業務で電話対応もしなくてはならなかったので、電話対応が重なるとその他の業務がなかなか進まないし、デスクを離れることもできない。

【体験談②】こーじーさん(50代男性、会社員、和歌山県)

Q.ワンオペ業務やバイトになった背景や状況を教えてください。

コンビニで深夜バイトをしていたのですが、本来は二人体制で勤務していました。ところがその日の夜に来たのは私だけで、もう一人のバイトは体調不良で休み。おかげで私一人で朝まで頑張らねばなりませんでした。

Q. ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

ワンオペだとトイレにいけない。接客が続くと、本来こなすべき品出しや清掃などの業務を行えない。

【体験談③】piroさん(50代男性、自営業、熊本県)

Q.ワンオペ業務やバイトになった背景や状況を教えてください。

ラーメン屋で時間帯によりワンオペになった事があります。

Q. ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

一度にお客さんが入ってきた時、対応が間に合わなくて時間がかかる事です。早く食事を済ませたいお客さんが多いので、待たせることに罪悪感を感じました。

【体験談④】さちさちさん(30代女性、主婦、新潟県)

Q.ワンオペ業務やバイトになった背景や状況を教えてください。

調理系の仕事でいつも人不足だったところに、社員が体調不良で休みとなり、ヘルプが来ない日はワンオペ業務をしていた。

Q. ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

相談できる人がいない。あるいは相談しても「どこも人がいないから、なんとかして」で終わって助けてもらえない。

飲食店でのワンオペ勤務の場合は、注文をとる、調理する、提供する、お会計をする、片付けるを一人でしなければなりません。コンビニの場合も、レジ対応が続くと、他の業務に手が回らないという問題があるようです。

【介護】ワンオペ介護の問題点や体験談

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高齢化が進む中、ワンオペ介護の問題に悩まされる方も増えてきています。ここでは、ワンオペ介護によくある問題点や体験談をご紹介します。

ワンオペ介護によくあるケース

まずは、ワンオペ介護の状況が発生する主なケースを見てみましょう。

・一人っ子である、兄弟がいても遠方に住んでいる
・結婚していない、離婚してシングルである

ワンオペ介護の多くは、介護が必要な家族をお世話する人が自分一人しかいないという状況があります。介護は、睡眠不足など身体の負担だけでなく、精神的な疲労も重なります。家事や仕事と介護の両立が大変なこともあり、いつまで続くかわからないワンオペ介護の結果、介護離職をするという問題もあるそうです。

ワンオペ介護の体験談

【体験談①】はずきさん(40代女性、アルバイト、兵庫県)

Q.ワンオペ介護になった背景や状況を教えてください。

兄弟が離れて暮らすから自分一人ですることになった

Q.ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

家事と介護の時間が被ってしまったときに頼める人がいない

【体験談②】あおいさん(40代女性、主婦、神奈川県)

Q.ワンオペ介護になった背景や状況を教えてください。

父が要介護状態になり、母と二人でお世話をしていました。そんな中、今度は母も倒れ、長期入院することに。それ以来、父の面倒は私一人で見ることになりました。

Q.ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

どんなに疲れていても、食事のお世話から下のお世話まで一人でこなさなくてはならないこと。自分の時間がとれないこと。

【体験談③】とまさん(20代男性、会社員、東京都)

Q.ワンオペ介護になった背景や状況を教えてください。

同じマンションに住まう祖父が認知症となり、父母ともに仕事をしており介護に当たれず、フリーランスで働く私が介護することとなった。

Q.ワンオペで悩んでいたこと、困っていたことを教えてください。

介護の知識が全くないので不安でしかたなかった。たまに苛立ちを覚え、どなったり冷たくしてしまった。

ワンオペでの介護は、他に頼める人がおらず一人でしなければならないため、肉体的にも精神的にも負担が多くなります。ワンオペ介護の状況が続くと、疲労が溜まり、自分が体調を崩してしまうということもあるようです。

ワンオペを回避するコツ

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育児・仕事・介護のワンオペの状況を回避するには、どのようにするのがいいでしょうか。ここでは、ワンオペを回避するコツやワンオペ体験者からのメッセージも紹介します。

ワンオペ子育ての場合

・パートナーと話し合う
・悩みを人に話す
・完璧を求めない
・息抜きをする
・一時保育や子育てサポートなどを利用する

ワンオペ子育ての場合は、まずはパートナーと話し合ってみるのがおすすめです。育児や家事がどれだけ大変なのか、分担できることはないかなど、夫婦間でコミュニケーションを取って問題を共有しましょう。友人や先輩ママなど、悩みを分かってくれる人に話を聞いてもらうのもいいですね。

子どもの世話や家事を完璧にこなそうとし過ぎず、自分の時間を楽しむなどの息抜きもしながら、ワンオペ育児のストレスや孤独感を回避していきましょう。地域によっては、気軽に利用できる一時保育のサービスや子育てサポートなどもありますよ。

ワンオペ子育て体験者からのメッセージ

毎日お疲れ様です!本当に大変だと思います。
でも、頑張っているのは自分だけじゃないし、大人と話すことで、すっきりしてまた頑張ろうっていう気持ちになれます。私のように、地元で子育てをしておらず、周りに話せる人がいない人は、地域の児童館やクラブに行ってみることをお勧めします。自分と同じ悩み、状況のママと会えて、戦友のような友だちができます。1人で悩まず、息抜き・リフレッシュをして、頑張りすぎない日々を過ごしてください!
みなママさん(30代女性、会社員、福岡県)

ワンオペ業務の場合

・上司や正社員に相談する
・人員配置を増やす
・セルフレジなどのシステムを導入する
・環境が改善されない場合は退職する

ワンオペ業務の場合は、まずは勤務先の上司や正社員に相談してみましょう。人員配置を増やしてもらうなど、勤務状況を改善するのがいちばんです。また、セルフレジの導入など、業務を効率化するシステムを活用するのも、ワンオペ業務の回避につながります。
上司への相談を続けても改善されない場合は、退職を考えることも必要でしょう。

家賃を下げるなどで、退職による一時的な収支の悪化を防ぐことができますよ。
家賃の安い物件を探すなら、ニフティ不動産でぜひ検索してみてください。

ワンオペ業務体験者からのメッセージ

一時的ならなんとかなると思いますが、長期的な場合は上司に掛け合った方がいいと思います。
sakuraさん(40代女性、会社員、神奈川県)

ワンオペ介護の場合

・介護サービスや施設の利用を検討する、見直しをする
・同じ経験がある人と悩みを共有する

ワンオペ介護の場合は、一人で抱え込まずに、まずは介護サービスや介護施設の利用を検討してみましょう。すでに利用している場合には、ケアプランを見直すことも重要です。また、同じ経験がある人や同じ悩みを持つ人と話してみることも、気持ちが楽になったりアドバイスを受けられたりするきっかけになります。

ワンオペ介護体験者からのメッセージ

介護は長い道のりなので、自分で抱えすぎないこと。頼れるもの、利用できるサービスは積極的に使った方がよいと思います。
あおいさん(40代女性、主婦、神奈川県)

ワンオペに疲れたら一人で抱え込まずに相談しよう

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今回は、育児・仕事・介護におけるワンオペの状況について、それぞれの問題点や体験談などをまとめました。ワンオペ問題に悩んでいたら、一人で抱え込まずに周りの人に相談するなどして乗り越えていきましょう。

また、ワンオペの問題は、引っ越しで解決する可能性もあります。両親や兄弟の近くに引っ越して、育児や介護を手伝ってもらえる環境を作る。今より家賃の安い家に引っ越して、ワンオペ業務が続く仕事を変えるなど。ニフティ不動産では、さまざまな条件からぴったりの物件を見つけられます。

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