早生まれとは？学年の違いをわかりやすく説明！先輩ママ・パパの体験談つき

今回は、早生まれとは何かや学年の違い、早生まれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
早生まれの子どもを育てる際の心得もピックアップするので、ママパパの参考になれば幸いです。

• 早生まれになるのは何月生まれ？
• 4月1日と2日で学年が変わる理由
• 早生まれのメリット
• 早生まれのデメリット
• 早生まれの子どもを育てる際の心得
• 早生まれの子育て経験のある方に聞いた！苦労した・よかったエピソード
• 早生まれとは1月1日～4月1日生まれのこと

早生まれになるのは何月生まれ？

早生まれとは、1月1日〜4月1日に生まれた人のことです。
同じ年に生まれた子どもたちと比較して、入園・入学するまでの期間が早いため、早生まれといいます。

4月1日生まれの人も、早生まれに含まれる点に注意しましょう。

・1月1日生まれ
・3月31日生まれ
・4月1日生まれ
上記の人は、すべて早生まれとなりますよ。

早生まれの反対、遅生まれとは？

4月2日〜12月31日に生まれた人を、遅生まれといいます。
遅生まれと呼ばれるのは、同じ年に生まれた早生まれの子よりも、入園・入学までが遅いからです。

早生まれの由来は数え年

早生まれという考え方は、数え年に由来しています。
そもそも数え年とは、生まれた日を1歳として、元日（1月1日）を迎えるたびに1歳足す年齢の数え方のこと。
0歳の概念がなく、何月生まれかに関係なく、元日のタイミングで年齢が増えていきます。

数え年を基準として考えると
・1月1日～4月1日生まれ：数え年7歳で小学校に入学
・4月2日～12月31日生まれ：数え年8歳で小学校に入学
となります。

たとえば、同じ2024年生まれでも
・2024年1月1日生まれ（早生まれ）：2030年に小学校入学
・2024年4月2日生まれ（遅生まれ）：2031年に小学校入学
と入学年度が異なるのです。
数え年で1歳早く入園・入学することから「早生まれ」という呼び名がつきました。

4月1日と2日で学年が変わる理由

誕生年が同じでも、4月1日と4月2日生まれでは学年が異なります。
ここからは、日本の学校教育法を引用しながら、学年が変わる理由について説明していきましょう。

日本の学校教育法における学年の決め方

学年の決め方に関して、日本の学校教育法では次のように定められています。

学校教育法第17条第1項
保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。ただし、子が、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまでに小学校の課程、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部の課程を修了しないときは、満十五歳に達した日の属する学年の終わり（それまでの間においてこれらの課程を修了したときは、その修了した日の属する学年の終わり）までとする。


引用URL：学校教育法 | e-Gov法令検索

簡単に要約すると「満6歳になってから初めて迎える4月1日に入学する」ということです。
それでは、満年齢の考え方を詳しく解説していきます。

満年齢の考え方

満年齢とは、生まれた時点を0歳とし、誕生日を迎えるごとに1歳加える数え方です。
一般的な感覚では「4月1日生まれは4月1日に満6歳になる」と考えるでしょうが、法律上の定義では「3月31日が終了するタイミング」で満6歳になります。

「年齢計算ニ関スル法律」において「年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス」と規定されています。
わかりやすく説明すると、誕生日の前日終了のタイミングで、満年齢で1つ歳をとるということ。

「誕生日の前日が終わる際に1歳上がる」ことを理解しておきましょう。

参考URL：年齢計算ニ関スル法律 | e-Gov法令検索
参考URL：4.　4月1日生まれの児童生徒の学年について

早生まれのメリット

早生まれのメリットは、主に3つあります。

・教育を受け始めるタイミングが早い
・周囲の子から刺激を受けられる
・長期的に見ると生涯賃金に差が出る可能性がある

ひとつずつ見ていきます。

教育を受け始めるタイミングが早い

早生まれは同じ年齢の子よりも、教育を受け始めるタイミングが早いです。
3年保育の幼稚園ならば、早生まれの場合は3歳に近いときに、遅生まれの場合は4歳に近いときに入園します。

学習能力はもちろん、集団生活への適応能力も、早い段階から育成されるでしょう。
さらに、早いうちから教育を受けると脳の発達が促進され、成績が上がりやすい・社会性が身に付きやすいと指摘されています。

周囲の子から刺激を受けられる

自分より半年以上早く生まれた子たちと勉強や運動を競うため、早生まれの子は周囲の子から刺激を受けやすいです。
個人差がありますが、幼少期は遅生まれのほうが体力的・知力的に有利となるケースが多いですね。
目標となる子がいることで、勉強・運動のやる気がアップするでしょう。

トイレや会話、着替え、片付けなど……。
成長が早い子と過ごすなかで影響を受け、できることが増えていきます。

長期的に見ると生涯賃金に差が出る可能性がある

長期的に見ると生涯賃金に差が出る可能性がある点が、早生まれのメリットです。
早生まれは同じ歳の子よりも学年が上がるのが1年早く、遅生まれよりも半年から1年近く長く働けます。
結果として、給与の総受給額が多くなり、退職金が多くなるケースも。

また、就職するのが早い分だけ、早生まれの子は社会人として多くの経験を積みます。
同年代よりキャリア形成において有利になると、賃金に差が出る可能性があります。

早生まれのデメリット

早生まれのデメリットを、3つピックアップしました。

・勉強や運動でついていけないことがある
・保育園に入りづらい
・手当の受給期間が短い

それぞれ解説していきます。

勉強や運動でついていけないことがある

早生まれは、学力や体力面で不利になりやすいです。
幼少期は心身の発達スピードが早く、数か月で驚くほど成長することも珍しくありませんよね。
特に未就学児や小学校低学年のときは、年齢差が大きく影響します。

同じクラスの子よりも発達が遅く「大丈夫かな」と不安を感じるママパパもいるでしょう。
勉強や運動でついていけない状態が続けば、自己肯定感が低下したりストレスがたまったりします。
ただし、年を重ねるにつれて遅生まれ・早生まれの差は縮まる傾向にありますよ。

保育園に入りづらい

早生まれは保育園に入りづらく、共働き家庭にとっては大きな問題です。
労働基準法では、産後56日間は就業してはならないと定められているため、ほとんどの認可保育園では「預かりは生後57日以降」と規定しています。

労働基準法第65条第2項
使用者は、産後八週間を経過しない女性を就業させてはならない。ただし、産後六週間を経過した女性が請求した場合において、その者について医師が支障がないと認めた業務に就かせることは、差し支えない。


引用URL：労働基準法 | e-Gov法令検索

2月中旬生まれ以降だと「生後57日」の条件を満たせず、4月入園ができません。
4月入園の申し込みを、前年の12月頃までで締め切る自治体も多いですね。
加えて、0歳児クラスがそのまま持ち上がる保育園では、1歳児クラスの新規募集はごくわずかです。
このような背景から、早生まれだと保育園に入りづらいという事情があります。
なお「早生まれだから」という理由で、入園の選考が不利になることはないので安心してください。

手当の受給期間が短い

手当の受給期間が短いことも、早生まれのデメリットのひとつ。
児童手当・医療費助成制度の支給期間は、以下の通りです。

・児童手当：0歳～18歳に達する日以降の最初の3月31日まで
・医療費助成制度：0歳～18歳に達する日以降最初の3月31日まで

早生まれは誕生日から3月31日までの期間が短いため、遅生まれよりも支給額が少なくなってしまいます。

参考URL：もっと子育て応援！児童手当
参考URL：【0～18歳】子どもの医療費助成制度(マル乳・マル子・マル青)の概要と手続きについて

早生まれの子どもを育てる際の心得

早生まれの子どもを育てる際の心得を4つ紹介します。

・ほかの子どもと比べすぎない
・得意を見つけて自信をつけさせる
・「早生まれだから不利」という思い込みはNG
・成長するにつれて周囲との差は解消されていく

早生まれのお子さんがいるママパパは、ぜひ参考にしてみてください。

ほかの子どもと比べすぎない

早生まれの子を持つママパパは、ほかの子どもと比べすぎないように注意しましょう。
日本教育の規定に従うと、2024年4月1日生まれの子は、2023年4月2日生まれの子と同じ学年になります。
約1年の差があるため、遅生まれの子よりもできないことがあっても焦る必要はありません。

健康的に育つには、その子なりの成長のペースを尊重してあげることが大切ですよ。
「〇〇ちゃんはできるのに」といった発言は、子どもに劣等感を抱かせてしまいます。

得意を見つけて自信をつけさせる

お子さんの発達スピードに不安があると、どうしても「できないこと」に目を向けがちです。
本人も「なんで自分はできないんだろう」と思い悩むかもしれません。
そんなとき、ママパパはその子の得意なことを見つけて、自信をつけさせてあげましょう。

学年で区切らない習い事を始めるのもよいですね。
レベル別でクラスが分かれる習い事ならば、自然と成功体験が生まれます。

「早生まれだから不利」という思い込みはNG

「早生まれだから不利」という思い込みはNGです。
特に次のような発言は、できるだけ避けてください。

・早生まれだからできない
・早生まれだから無理かもしれない
・早生まれは不利だから

ママパパから期待されないと、子どもは「自分はできない人間なんだ」と認識してしまいます。
自己肯定感が下がると、物事への意欲を失う可能性も。

「早生まれは体力・勉強面で不利になりやすい」というのはあくまで傾向です。
思い込みをせずに子どものできることを、しっかりと褒めてあげましょう。

成長するにつれて周囲との差は解消されていく

早生まれ・遅生まれで差がつきやすいのは、小学校低学年あたりまでです。
小学校高学年になると、自然と周囲との差は解消されていきます。

早生まれのママパパは、成長スピードに不安を覚えるかもしれませんが、長期的な目線で見守ることが重要です。

早生まれの子育て経験のある方に聞いた！苦労した・よかったエピソード

最後に早生まれの子育てで苦労した・よかったエピソードを紹介するので、参考にしてみてください。

実際のエピソードはこちらです。

早生まれとは1月1日～4月1日生まれのこと

今回は、早生まれとは何かや学年の違い、早生まれのメリット・デメリットをわかりやすく解説しました。
1月1日〜4月1日に生まれた人のことを「早生まれ」といいます。
反対に、4月2日〜12月31日に生まれた人は「遅生まれ」と呼ばれますよ。

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