
今回は、季節の挨拶や結びの言葉を、月ごとにご紹介します。
1月〜12月それぞれの季節の挨拶を複数紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
季節の挨拶を使った手紙の例もご紹介します!
挨拶文の書き方で悩んでいる方は、要チェックですよ!
- 季節の挨拶(時候の挨拶)とは
- 【1月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【2月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【3月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【4月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【5月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【6月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【7月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【8月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【9月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【10月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【11月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 【12月】季節の挨拶・結びの例文一覧
- 送る相手に合わせて季節の挨拶を選ぶことが大事
季節の挨拶(時候の挨拶)とは

季節の挨拶(時候の挨拶)とは、「拝啓」などの頭語(とうご)に続く、季節に応じた挨拶文です。
四季にめぐまれている、日本ならではの風習といえますね。
「残暑お伺い申し上げます」や「新春の候」が、季節の挨拶の例として挙げられます。
季節の挨拶は手紙において必須ではありませんが、記載するほうが丁寧な印象を与えられます。
使用されるフレーズはある程度決まっているので、文章と使い方を覚えてしまえば書くことは難しくありません。
本記事でご紹介する表現方法を参考にして、ぜひ季節の挨拶を書いてみましょう。
やわらかい表現なら口語調、ビジネス文書なら漢語調を使う
季節の挨拶は「口語調」と「漢語調」の2種類に分けられます。
やわらかい表現なら口語調、ビジネス文書なら漢語調を使うのが一般的です。
それぞれの特徴や例文を見てみましょう。
口語調 | 漢語調 | |
---|---|---|
使用する場面 | お世話になっている人や友人に向けた文書 | 取引先に向けたビジネス文書 |
特徴 | やわらかい雰囲気 | 端的でかしこまった雰囲気 |
例文 | ・例年より寒さが身にこたえております ・青葉のさわやかな季節となりました |
・新春の候 ・三寒四温の候 ・猛暑の候 |
文書を送る相手や場面によって、表現方法を変えるのがポイントです。
季節の挨拶はどこに書く?挨拶文の基本構成
挨拶文の基本構成は、次の通りです。
・頭語
・季節の挨拶
・主文
・結びの挨拶
・結語
・日付
・差出人
・宛名
頭語と結語は、手紙の最初と最後に記載され、それぞれ決まった組み合わせがあります。
よく使用されるのは「拝啓(頭語)→敬具(結語)」や「前略→草々」など。
手紙とメールで、挨拶文の基本構成は変わりません。
ただし、メールでは見逃しを防ぐために
・要件が一目でわかるような件名をつける
・宛名を文頭に記載する
上記2点を実践するとよいでしょう。
同じ月でも使うと不自然になる表現があることに注意
次章以降で月ごとに季節の挨拶を紹介しますが、同じ月でも時期・状況によっては、不自然な表現となる点には注意してください。
たとえば、1月下旬に「皆様よいお年をお迎えのことと存じます」と挨拶されても、違和感がありますよね。
そのほか「立春の候」は2月上旬〜中旬に、「早春の候」は2月上旬〜3月中旬に使用する挨拶です。
気に入った表現が、手紙を送る時期に合っているものかどうか、使う前に確認するようにしましょう。
【1月】季節の挨拶・結びの例文一覧

1月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
新たな年が始まる季節なので、正月や初詣に触れるのもアイデアのひとつです。
【季節の挨拶】
・皆様よいお年をお迎えのことと存じます
・今年の初詣はどんな願い事をされたのでしょうか
・新春とは名ばかりの寒さが身にこたえております
・寒中には珍しく、うららかな日が続いております
・〇年ぶりの大雪となりましたが、いかがお過ごしでしょうか
・初春の候
・新春の候
・寒冷の候
・酷寒の候
【結び】
・今年も変わらぬお付き合いのほどをお願い申し上げます
・本年も幸多い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます
【例文】
拝啓
皆様よいお年をお迎えのことと存じます。
~本文~
本年も幸多い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
【2月】季節の挨拶・結びの例文一覧

2月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
寒さが厳しい時期なので、相手の体調を気遣う文を添えてみては。
【季節の挨拶】
・梅のつぼみが膨らみだし、春の兆しを感じます
・記録的な大雪に見舞われていますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか
・早咲きの梅がほころびはじめ、寒さもようやく和らいできました
・立春の候
・梅花の候
・雪解の候
・残雪の候
【結び】
・余寒はまだまだ続きそうなので、くれぐれもご自愛ください
・春とは名ばかりの寒さ厳しい今日この頃、皆様お元気でお過ごしください
【例文】
拝啓
早咲きの梅がほころびはじめ、寒さもようやく和らいできました。
~本文~
余寒はまだまだ続きそうなので、くれぐれもご自愛ください。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
【3月】季節の挨拶・結びの例文一覧

3月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
変化の時期なので春の訪れを感じられるような、ポジティブなフレーズを選ぶのがおすすめです。
【季節の挨拶】
・桜の開花が待ち遠しい日々です
・ひと雨ごとに寒さもゆるみ、春風が心地よく感じられます
・春光うららかな季節となりました
・旅立ちの春を迎え、木々も芽吹きはじめました
・早春の候
・春暖の候
・春雪の候
【結び】
・日々暖かくなりますが季節の変わり目ですので、どうぞご自愛のほどを
・新年度前のお忙しい時期ですが、今後とも何卒よろしくお願いいたします
【例文】
拝啓
春光うららかな季節となりました。
~本文~
新年度前のお忙しい時期ですが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
【4月】季節の挨拶・結びの例文一覧

4月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
桜や花水木は春にぴったりのフレーズですが、花の開花時期は年によって異なるので注意してくださいね。
「桜はまだ咲いていないけれど……」または「だいぶ前に散ってしまったけれど」のような不自然な印象になる可能性も。
【季節の挨拶】
・すっかり春めいてまいりました
・桜の盛りもいつしか過ぎ、葉桜の季節となりました
・あちらこちらで花の便りが聞かれるようになりました
・桜花の候
・花曇りの候
・陽春の候
・春日の候
【結び】
・新年度がスタートし、忙しい日々が続くかと存じますが、くれぐれもご自愛ください
・見頃のうちに、ぜひお花見にお誘いくださいませ
【例文】
拝啓
すっかり春めいてまいりました。
~本文~
見頃のうちに、ぜひお花見にお誘いくださいませ。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
【5月】季節の挨拶・結びの例文一覧

5月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
5月ならではの、初夏の爽やかな気候を話題にあげるとよいですね。
【季節の挨拶】
・風薫る爽やかな季節となりました
・木々が青々と生い茂り、5月の風が心地よく感じられます
・心地よい風が吹き抜ける今日この頃、半袖姿も見られるようになってきました
・若葉の候
・立夏の候
・新緑の候
・余花の候
【結び】
・寒暖の差が激しい季節ですので、お身体をお大事になさってください
・初夏の青空が気持ちよく感じられる折、いつにも増して活動的にお過ごください
【例文】
拝啓
木々が青々と生い茂り、5月の風が心地よく感じられます。
~本文~
寒暖の差が激しい季節ですので、お身体をお大事になさってください。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
【6月】季節の挨拶・結びの例文一覧

6月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
梅雨に入り、月の初旬・中旬・下旬で気候が大きく変化する時期でもありますね。
【季節の挨拶】
・梅雨明けが待ち遠しいこの頃、お変わりなくお過ごしでしょうか
・あじさいの花が日ごとに色づいています
・向暑の候
・梅雨の候
・初夏の候
【結び】
・うっとうしい毎日ですが、気持ちだけは爽やかに過ごしましょう
・空模様が気になる今日この頃ですが、くれぐれもご自愛ください
【例文】
拝啓
あじさいの花が日ごとに色づいています。
~本文~
うっとうしい毎日ですが、気持ちだけは爽やかに過ごしましょう。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
【7月】季節の挨拶・結びの例文一覧

7月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
夏の厳しさが本格的になる季節。
体調を気遣う言葉を入れたり、涼やかなフレーズを入れたりすると喜ばれるでしょう。
【季節の挨拶】
・ひまわりの花が咲きはじめ、いよいよ夏がやって来ましたね
・日増しに暑さが厳しくなってきました
・空の青さが美しく、ビール日和となっています
・盛夏の候
・猛暑の候
・梅雨明けの候
【結び】
・暑さ厳しき折、皆様の健康をお祈り申し上げます
・暑い日が続きますが、夏バテしないよう気をつけましょう
【例文】
拝啓
ひまわりの花が咲きはじめ、いよいよ夏がやって来ましたね。
~本文~
暑さ厳しき折、皆様の健康をお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
【8月】季節の挨拶・結びの例文一覧

8月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
暑さが厳しくなる時期ですが、下旬になると秋の気配を感じられることも。
挨拶文を出すタイミングによって、適切なフレーズを選びましょう。
【季節の挨拶】
・立秋とはいえ、まだまだ暑い日が続きますね
・暑さもひと段落し、虫の音に秋の訪れを感じます
・残暑の候
・立秋の候
・秋暑の候
・晩夏の候
【結び】
・夏の疲れが出やすい頃ですので、どうぞご自愛ください
・残りの夏休みを元気にお過ごしください
【例文】
拝啓
立秋とはいえ、まだまだ暑い日が続きますね。
~本文~
残りの夏休みを元気にお過ごしください。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
8月は残暑見舞いを送る季節です。
残暑見舞いに関しては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください!
残暑見舞いはいつまでに送る?相手別の文例、送る時期、マナーを紹介
【9月】季節の挨拶・結びの例文一覧

9月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
花や虫の様子に着目し、秋らしい表現を意識するのがコツです。
【季節の挨拶】
・コスモスの花が風に揺れる季節となりました
・秋風が立ちはじめ、鈴虫の音が美しい今日この頃
・初秋の候
・秋分の候
・白露の候
【結び】
・朝夕の冷え込みが厳しい折、お身体に気を付けください
・この秋の豊かな実りをお祈り申し上げます
【例文】
拝啓
コスモスの花が風に揺れる季節となりました。
~本文~
この秋の豊かな実りをお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
【10月】季節の挨拶・結びの例文一覧

10月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
紅葉が色づき、自然の変化が美しい時期です。
ハロウィンや月見など、イベントについて触れるのも素敵ですね。
【季節の挨拶】
・金木犀の香りがほのかに漂ってまいりました
・秋も深まり夜寒を覚えるこの頃、いかがお過ごしでしょうか
・秋晴の候
・秋冷の候
・紅葉の候
【結び】
・朝夕の冷え込みが激しくなるので、何卒ご自愛ください
・食欲の秋やスポーツの秋をお楽しみください
【例文】
拝啓
金木犀の香りがほのかに漂ってまいりました。
~本文~
朝夕の冷え込みが激しくなるので、何卒ご自愛ください。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
【11月】季節の挨拶・結びの例文一覧

11月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
秋から冬に移り変わる様子を描写するのがポイントです。
【季節の挨拶】
・日ごとに寒さが加わり、朝夕はめっきり冷え込みます
・落ち葉散りゆく季節となりました
・深秋の候
・晩秋の候
・落葉の候
【結び】
・冬の寒さが迫ってきていますので、風邪などお召しになりませぬように
・忙しい年末を前に、お身体に気をつけてください
【例文】
拝啓
落ち葉散りゆく季節となりました。
~本文~
忙しい年末を前に、お身体に気をつけてください。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
【12月】季節の挨拶・結びの例文一覧

12月に使える季節の挨拶・結びの例文をご紹介します。
年末の忙しさや厳しい寒さ、本年度の感謝について書くのが一般的ですね。
【季節の挨拶】
・今年も残すところ、あとわずかとなりました
・お正月の準備で、何かと忙しい時期です
・寒冷の候
・初冬の候
・新雪の候
【結び】
・本年も大変お世話になりました、来年も幸多い年となるようにお祈り申し上げます
・忙しい年末ですが、くれぐれもご自愛ください
【例文】
拝啓
今年も残すところ、あとわずかとなりました。
~本文~
本年も大変お世話になりました。来年も幸多い年となるようにお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△(差出人)
〇〇様(宛名)
送る相手に合わせて季節の挨拶を選ぶことが大事

今回は、季節の挨拶や結びの言葉を、月ごとにご紹介しました。
手紙において季節の挨拶は必須ではありませんが、書くほうが相手に好印象を与えられますよ。
親しい友人に向けたパーソナルな文書ならば口語調、お世話になっている取引先へのビジネス文書ならば漢語調を用いましょう。
送る相手や状況、時期に応じて、適切な表現を選ぶのが季節の挨拶のコツです。
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