
お世話の内容も比較的簡単なので、ペットとしての人気が非常に高いカエルです。
本記事では、そんなアメフクラガエルの飼い方を詳しく解説。気になる値段や寿命、飼育に必要なものについても取り上げます。
アメフクラガエルに興味を持っている方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
- アメフクラガエルってどんな生き物?
- アメフクラガエルの特徴
- アメフクラガエルの値段相場と販売している場所
- アメフクラガエルの飼育に必要なもの
- アメフクラガエルにはどんな餌を与えれば良いの?
- アメフクラガエルを飼育する際のポイント
- アメフクラガエルの寿命とかかりやすい病気
- アメフクラガエルの繁殖は可能?
- かわいいアメフクラガエルを飼育して癒されてみよう!
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アメフクラガエルってどんな生き物?

(本画像はDALL・Eを使って作成しました)
アメフクラガエルとは、アフリカ南部に生息するフクラガエル科の生き物の総称です。
ずんぐりとした丸い体と平たい顔、短い足が特徴。体色は茶褐色で、背中には黄橙色の斑点模様と暗めの縞模様があります。
体長は4cm〜6cm程度。貫禄がある見た目なので大きい印象を受けますが、実際は小柄なカエルです。
次の章でさらに詳しい特徴を見ていきましょう。
アメフクラガエルの特徴

アメフクラガエルの代表的な特徴を6つ紹介します。
1.地中性である
2.口が小さい
3.ほとんど跳ねない
4.危険を感じると体が膨らむ
5.鳴き声が特徴的
6.オタマジャクシは卵の中で成長する
アメフクラガエルの飼育に挑戦する前に、大まかな特徴を把握しておきましょう。それぞれを詳しく解説していきます。
1.地中性である
アメフクラガエルはほとんどの時間を地中で過ごす「地中性」のカエルです。最大50cm程度まで潜れるといわれています。
雨が降ったあとの夜に地上に出てきて活動し、餌を探したり交尾をしたりするのが野生のアメフクラガエルの特徴。そのため、飼育下でも土に潜って過ごす時間が多いでしょう。
カエルといえば泳げるというイメージがありますが、アメフクラガエルは地中性のカエルなので泳ぎが苦手です。
2.口が小さい
アメフクラガエルは一般的なカエルに比べると口が小さめ。したがって、昆虫や小魚などの大きな餌は食べられません。
野生では、白アリなどの小型の土壌生物を食べて生活しています。
3.ほとんど跳ねない
カエルといえばピョンピョン飛び跳ねるイメージですが、アメフクラガエルはほとんどジャンプしません。
土に潜れるように進化する過程で跳べなくなったといわれています。
アメフクラガエルは「泳げない」「跳べない」ので、私たちが想像するカエルの姿とは大きく異なる生き物だといえるでしょう。
4.危険を感じると体が膨らむ
アメフクラガエルは危険を感じると体を膨らませ、四肢を突っ張った体制をとります。
もともと丸い体がさらに丸くなるので、「かわいい」と感じる方も多いでしょう。
ただ、体を膨らませているのはストレスを感じている証拠です。膨らんだ姿が見たいからといって、意図的に刺激するのはやめましょう。
5.鳴き声が特徴的
アメフクラガエルの鳴き声は特徴的で、「ピィ」「ピィー」と鳴きます。
一般的なカエルの鳴き声とは少し異なるので、飼育すればそこも楽しめるポイントかもしれません。
6.オタマジャクシは卵の中で成長する
アメフクラガエルは、オタマジャクシが卵の中で成長する珍しいカエルです。
一般的なカエルの場合は、孵化した後に、オタマジャクシの姿を経てからカエルになります。
一方でアメフクラガエルは、オタマジャクシが卵の中で成長するので、孵化時には既にカエルの姿になっています。
アメフクラガエルの値段相場と販売している場所

アメフクラガエルの値段相場は、17,000円〜26,000円程度です。
ただ、アメフクラガエルは希少なカエルで流通量が安定していないので、値段相場は時期によって変わると考えておきましょう。
販売されている場所は、ペットショップや爬虫類ショップ、爬虫類イベントなどです。
また、アメフクラガエルは通販での購入も可能。「実物を自分の目で確認する必要はない」と考えている方は、利用してみてはいかがでしょうか。
アメフクラガエルの飼育に必要なもの

(本画像はDALL・Eを使って作成しました)
アメフクラガエルの飼育に必要なものを5つ紹介します。
・ケージ
・床材
・水入れ
・シートヒーター
・温湿度計
必要な飼育用品はそれほど多くありません。アメフクラガエルを迎え入れる前に用意しておきましょう。
以下で詳しく解説していきます。
ケージ
アメフクラガエルの住処となる飼育ケージを用意しましょう。
しっかりと深さがある、1辺30cm以上のものが理想です。
アメフクラガエル専用の飼育セットも販売されているので、「どんなケージを選べば良いか分からない」という方はぜひチェックしてみてください。
床材
アメフクラガエルはほとんどの時間を地中で過ごすので、床材は非常に大切です。
黒土・腐葉土・ヤシガラを混ぜて柔らかくしたものがおすすめ。
床材は15cm程度になるように厚く敷くようにしましょう。
水入れ
アメフクラガエルは地中性のカエルですが、水入れは必要です。
体がすっぽり浸かるくらいの広くさの、浅めの水入れを設置しておきましょう。アメフクラガエルは泳ぎが苦手なので、水入れが深すぎると溺れてしまう可能性があります。
シートヒーター
アメフクラガエルの飼育適温は25℃〜28℃です。寒さが厳しい冬場でも飼育適温を維持できるように、必ずシートヒーターを購入しておきましょう。
また、底面ではなく側面に設置できるタイプのヒーターを選ぶのがポイントです。アメフクラガエルは暑いと地面に潜る習性があるので、底面にヒーターがあると逃げ場がなくなってしまいます。
側面にヒーターを設置して、ケージ内に温度勾配をつくるようにしましょう。
温度計
飼育適温を常に維持できるように、温度計を忘れずに設置しましょう。ケージに貼りつけられるタイプのものがおすすめです。
アメフクラガエルにはどんな餌を与えれば良いの?

飼育下のアメフクラガエルの餌はコオロギです。野生のアメフクラガエルの主食であるシロアリと食感が似ているので、すんなり食べてくれます。
小さな口でも食べられるように、SSサイズ~Sサイズのものを選びましょう。
ちなみに、SSサイズのコオロギは胡麻くらい、Sサイズのコオロギは米粒くらいの大きさです。
また、コオロギだけだとカルシウム不足になり、くる病にかかってしまう可能性があります。コオロギにカルシウムパウダーをふりかけてから与えるとよいでしょう。
餌を与える頻度は週に2回〜3回です。アメフクラガエルは夜行性なので、夜に電気を消した状態で与えます。
1度に入れるコオロギの数は5匹程度にして、全て食べ終わったら順次追加するようにしましょう。
アメフクラガエルを飼育する際のポイント

アメフクラガエルを飼育する際のポイントを5つ紹介します。
1.温度管理を徹底する
2.床材の状態を適切に保つ
3.定期的に健康確認を行う
4.餌は小さいものを選ぶ
5.触りすぎないようにする
飼育の仕方を誤るとアメフクラガエルが弱ってしまい、命に関わる場合もあります。
正しい飼育の仕方をしっかりと把握しておきましょう。
1.温度・湿度管理を徹底する
ケージ内の温度管理を徹底するようにしましょう。アメフクラガエルの飼育適温は25℃〜28℃です。
温度が低すぎると消化トラブルなどを起こし、体調を崩してしまいます。特に寒さが厳しい冬場は注意してください。
また、適切な湿度を保つことも大切です。乾燥しているときは、ケージの側面や床材に霧吹きをかけるとよいでしょう。
2.床材の状態を適切に保つ
アメフクラガエルはほとんどの時間を土の中で過ごすので、床材の状態を適切に保っておきましょう。
床材は15cm程度の厚さが目安。底の方を湿度が高い状態にしておき、上に行くほど乾燥させていきます。表面は完全に乾いている状態が理想です。
異なる湿度の層をつくることで、アメフクラガエルが過ごしやすい湿度のところへ自由に移動できるようになりますよ。
床材を適切な状態に保つためには、定期的に全交換する必要があります。床材全体が湿ってきたら交換のタイミングなので、こまめに確認するようにしましょう。
3.定期的に健康確認を行う
1週間に1度くらいを目安に、アメフクラガエルの健康確認を行うようにしましょう。
主な確認ポイントは以下の4つです。
・目がしっかり開いているか
・皮膚にツヤやハリがあるか
・手足が腫れていないか
・餌をきちんと食べているか
アメフクラガエルは土に潜っている時間が多いので、体調不良を起こしていても気付いてあげられないかもしれません。
定期的に健康確認を行う時間を設けましょう。
4.餌は小さいものを選ぶ
アメフクラガエルの餌となるコオロギは、必ず小さいサイズを購入するようにしましょう。大きなサイズのコオロギは口が小さいので食べられません。
一般的には、SSサイズ~Sサイズのコオロギを与えます。個体によって食べやすい餌の大きさは異なるので、アメフクラガエルの食いつき具合を見ながら、適切なサイズを探っていきましょう。
5.触りすぎないようにする
アメフクラガエルは犬や猫と違って、「人に慣れる」ことはあっても「人になつく」ことはありません。かわいいからといって触りすぎてしまうと、ストレスを感じてしまいます。
アメフクラガエルに触れるのは、健康確認を行うときなど、必要最低限にとどめておきましょう。
アメフクラガエルの寿命とかかりやすい病気

アメフクラガエルの寿命は5年〜10年程度だといわれています。カエルの中では比較的長生きです。
しっかりと健康管理を行えば、長い時間を共に過ごせる生き物だといえるでしょう。
アメフクラガエルは、カルシウムが不足すると「くる病」にかかりやすい傾向にあります。くる病とは、骨の代謝異常により歩けなくなったり、餌を食べられなくなったりする病気のこと。
重症化すると命にかかわる場合もあるので、普段から予防しておくことが大切です。
餌となるコオロギは、カルシウムパウダーをまぶしてから与えるようにしましょう。
アメフクラガエルの繁殖は可能?

アメフクラガエルの繁殖例は、国内ではほとんど報告されていません。そもそもアメフクラガエルは希少なカエルで、流通量も安定していないのが現状です。
個人の飼育で繁殖を成功させるのは、現時点では難しいと考えておきましょう。
かわいいアメフクラガエルを飼育して癒されてみよう!

愛らしい見た目や特徴的な鳴き声で人気を集めている「アメフクラガエル」。お世話の内容は比較的簡単なので、カエルを初めて飼う方でも飼育に挑戦しやすい生き物だといえるでしょう。
また、飼育ケージの大きさは一辺30cm程度です。広いスペースを必要としないので、マンションやアパートの方でも飼育できますよ。
アメフクラガエルに興味を持っている方は、本記事の内容を参考にしながら、飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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