秋の虫といえば?秋の虫の鳴き声や虫取りの持ち物・コツを紹介の画像01

今回は、秋の虫の鳴き声や虫取りの持ち物・コツを解説します。
秋に鳴く虫が多い理由も説明するので、ぜひ最後までご覧ください。

秋の虫の鳴き声を音声付きでご紹介します!
虫に関する知識を深めたい方は、要チェックですよ!



鳴き声つき!秋の虫一覧

秋の虫といえば?秋の虫の鳴き声や虫取りの持ち物・コツを紹介の画像02

最初に、代表的な秋の虫を鳴き声つきでご紹介します。

・スズムシ
・キリギリス
・クツワムシ
・コオロギ
・マツムシ
・イナゴ
・ショウリョウバッタ
・トノサマバッタ
・オオカマキリ
・アキアカネ
・ウマオイ

ひとつずつ見ていきましょう。

スズムシ

生物や植物に関する情報を投稿している、GRENDEL1997さんの動画です。
スズムシの鳴き声や様子が鮮明にとらえられています。

項目 内容
分類 バッタ目コオロギ科
体長 約16~18mm
※性別・種類によって異なる
分布 北海道、本州、四国、九州
鳴き声 リーン、リーン

スズムシは8月上旬ごろから、よく鳴き始める秋の虫です。
鈴のように澄んだ鳴き声から「スズムシ」という名前が付けられたといわれています。
りんりん虫、ちんちろりんと呼ばれることも。

活動時間は主に夜で、暗い地面や湿った土壌を好みます。
メスにのみ産卵管(さんらんかん)があるので、オス・メスの区別は簡単ですよ。
尻尾が2本なのがオスで、3本なのがメスと覚えておきましょう。

スズムシは家庭で飼育しやすい虫で、ナスやキャベツ、カツオブシなどを食します。

キリギリス

rarasukekunさんの動画を見ると、キリギリスが「ギーチョン」と鳴いていることがわかります。
rarasukekunさんのチャンネルでは、キリギリス以外にもニイニイゼミやツクツクボウシなどが鳴く様子が投稿されていますよ。

項目 内容
分類 バッタ目キリギリス科
体長 約35~45mm
※性別・種類によって異なる
分布 本州、四国、九州
鳴き声 ギーチョン

キリギリスは緑色または褐色の体で、羽には黒い点々があります。
昼間に活動するため、基本的には昼間に鳴きます。

日当たりのよい場所に生息し、背の高い草むらや畑の脇で見つかることが多いですね。
草や小さな虫、玉ねぎ、キュウリなどを食べます。

羽をこすり合わせて「ギー」と音を出し、羽を閉じる際に「チョン」と音がします。
そのため、キリギリスは「ギーチョン」と鳴いているように聞こえるんです。

クツワムシ

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項目 内容
分類 バッタ目キリギリス科
体長 約50~53mm
※性別・種類によって異なる
分布 本州、四国、九州
鳴き声 ガチャガチャ

手綱をつなぐために馬にくわえさせる金具「くつわ」がたてる「ガチャガチャ」という音に、鳴き声が似ていることから「クツワムシ」と名付けられました。
クツワムシは夜行性で、夜になると大きな声で鳴きます。

緑色型と褐色型の2種類のクツワムシが存在していますが、体色が異なる原因はよくわかっていません。
開けた場所を好まず、林や草むらの下に生息します。

コオロギ

Ue Yamanoさんによって撮影されたコオロギの鳴き声です。
美しい鳴き声で、ついつい聞き入ってしまいますね。

項目 内容
分類 バッタ目コオロギ科
体長 約12~40mm
※性別・種類によって異なる
分布 北海道、本州、四国、九州
鳴き声 コロコロ

コオロギは、コロコロと澄んだ声で鳴く秋の虫です。
コオロギはさまざまな種類があり

・エンマコオロギ
・ミツカドコオロギ
・オカメコオロギ
・ツヅレサセコオロギ

などが有名ですね。
海外には体長50mmを超えるものも存在しています。

コオロギは後脚が発達しており、優れたジャンプ力が特徴的です。
基本的に羽を使って飛ぶことはなく、コオロギの羽は鳴くのに適した形をしています。

マツムシ

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項目 内容
分類 バッタ目マツムシ科
体長 約18~33mm
※性別・種類によって異なる
分布 本州、四国、九州
鳴き声 チンチロリン

マツムシは自然豊かな草原に生息する傾向にあります。
そのため、都市部で見かけることは少なくなっていますね。
クズの葉っぱを好むので、飼育する際はクズの葉を与えましょう。

マツムシの鳴き声は、有名な童謡の歌詞にて「チンチロリン」と表現されています。
羽を立てた状態で震わせて鳴くことで、虫同士でコミュニケーションを取っているんです。

イナゴ

風景や生物の写真を投稿している、atusihoさんが撮影した鳴き声です。
イナゴが「シャカシャカ」と鳴いているように聞こえますね。

項目 内容
分類 バッタ目バッタ科
体長 約16~40mm
※性別・種類によって異なる
分布 北海道、本州、四国、九州
鳴き声 シャカシャカ

イナゴはバッタの仲間にあたりますが、イナゴの喉元には小さな出っ張りがあります。
イナゴとバッタを見分けたいときは、喉元を見てみましょう。

古くから稲を食べる害虫として、イナゴは農家を悩ませてきました。
一部の地域では、イナゴを郷土料理とする風習があります。
タンパク質・カルシウムを豊富に含むことから、貴重な栄養源と考えられています。
現在でも、佃煮にしたり粉末にしたりして、保存用の食材として利用されていますよ。

ショウリョウバッタ

昆虫ハンターのまーくんが、捕まえてきた昆虫やその他の生き物について説明するチャンネルです。
ショウリョウバッタが「キチキチ」と鳴く様子が確認できます。
ヤゴやクワガタなどの動画も投稿しているので、チェックしてみてください。

項目 内容
分類 バッタ目バッタ科
体長 約40~80mm
※性別・種類によって異なる
分布 本州、四国、九州
鳴き声 キチキチ

ショウリョウバッタはバッタの中でも大型で、大きいものであれば80mmを超えることも。
オスよりもメスのほうが、体が大きいです。

オスは「キチキチ」と鳴きながら飛びます。
ショウリョウバッタのことを、チキチキバッタやハタハタ、ハタオリと呼ぶケースもありますよ。

ジャンプ力に優れており10mほど飛ぶ場合があるので、捕まえるときは「後ろからそっと」近づきましょう。

トノサマバッタ

昆虫大好き芸人の「堀川ランプ」さんが、昆虫について解説するチャンネルです。
足と羽をこすり合わせて鳴く様子が、わかりやすく観察できますね。

項目 内容
分類 バッタ目バッタ科
体長 約35~65mm
※性別・種類によって異なる
分布 北海道、本州、四国、九州
鳴き声 キュッキュッ

トノサマバッタは大型のバッタで、ダイミョウバッタとも呼ばれます。
トノサマバッタと間違いやすい虫としては、クルマバッタが挙げられるでしょう。
しかし、クルマバッタにはトノサマバッタにない「黒くて太い模様」が見られますよ。

ほとんどの場合、虫はオスが鳴きます。
オスが鳴く主な理由は、次の3つです。
・なわばりの宣言
・メスに対するアピール
・オス同士のケンカ

トノサマバッタは例外的に、オスメスに関わらず、足と羽をこすり合わせて鳴きます。

オオカマキリ

秋の虫といえば?秋の虫の鳴き声や虫取りの持ち物・コツを紹介の画像05
項目 内容
分類 カマキリ目カマキリ科
体長 約68~95mm
※性別・種類によって異なる
分布 本州、四国、九州
鳴き声 なし(鳴かない)

オオカマキリは全体的に細長い姿で、前足はカマのような形です。
肉食で「動くものなら何でも食べる」と言われるほど。
バッタやハエ、チョウなどの昆虫類だけでなく、小型のヘビやカエル、鳥も捕食します。
凶暴な性格なので、捕まえる際は注意してください。

危険を察知すると前足を広げ、羽を上に立てる威嚇のポーズをとります。

アキアカネ

秋の虫といえば?秋の虫の鳴き声や虫取りの持ち物・コツを紹介の画像06
項目 内容
分類 トンボ目トンボ科
体長 約32~46mm
※性別・種類によって異なる
分布 北海道、本州、四国、九州
鳴き声 なし(鳴かない)

アキアカネは腹の部分が赤くなるトンボで、通称は「赤とんぼ」。

羽化すると涼しい山地に移動して夏を過ごします。
その後、気候が涼しくなる秋頃に、産卵のために平地に戻ってきます。
対して、羽化の後も平地にとどまる種類は「ナツアカネ」と呼ばれますよ。

ウマオイ

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項目 内容
分類 バッタ目キリギリス科
体長 約16~36mm
※性別・種類によって異なる
分布 本州、四国、九州
鳴き声 スイーッチョン

ウマオイの体は緑色で、頭から背中にかけて茶色の線があります。
ウマオイは「ハヤシノウマオイ」と「ハタケノウマオイ」の主に2種類です。

「スイッチョン」または「スイーッチョン」のような、独特の鳴き声が印象的ですね。
馬方(馬で荷物を運ぶ職業)が馬を追う際のかけ声と、鳴き声が似ていることから「ウマオイ」と名付けられたと考えられています。

秋に鳴く虫が多い理由

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秋に鳴く虫が多いのは、オスがメスに求愛行動をしているから。
鳴いている虫はほとんどがオスです。

卵の状態で冬を越し、春〜夏にかけて成長した虫たちが、秋になって鳴き始めます。
寒い冬が来る前に繁殖行動を起こし、秋の間にメスにアプローチするのです。

求愛行動の他にも、なわばりの宣言やオス同士のケンカとして鳴くケースもありますよ。

童謡『虫のこえ』の歌詞に登場する秋の虫

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「秋の虫」というと、童謡『虫のこえ』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ここからは、『虫のこえ』の歌詞を見てみましょう。

文部省唱歌『虫のこえ』

あれマツムシが 鳴いている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
あれスズムシも 鳴き出した
りんりん りんりん りいんりん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫の声
きりきり きりきり コオロギや(キリギリス)
がちゃがちゃ がちゃがちゃ クツワムシ
あとからウマオイ 追いついて
ちょんちょん ちょんちょん すいっちょん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫の声

参考URL:虫のこえ(虫の声) 童謡・唱歌 歌詞と試聴

『虫のこえ』に出てくる虫は、次の通りです。

・マツムシ
・スズムシ
・コオロギ(キリギリス)
・クツワムシ
・ウマオイ

なお、2番の歌詞の「コオロギや」が「キリギリス」に差し替えられるバージョンもあります。
これはコオロギとキリギリスの区別が、昔は曖昧だったことが理由と考えられています。

秋の虫を観察しよう!虫取りに必要な持ち物

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「秋の虫を観察したい!」という方に向けて、虫取りに必要な持ち物・服装をピックアップしました。

【持ち物】
・虫取り網
・虫かご
・虫よけスプレーや塗り薬
・飲み物
・タオル
・目薬
・消毒液や絆創膏
・懐中電灯(夜の場合)


【服装】
・長袖、長ズボン
・帽子
・歩きやすい靴
・軍手

虫取り網は柄が伸縮するタイプがおすすめ。
高い場所の虫を捕まえられて、持ち運びにも便利です。

熱中症対策のため、飲み物・タオルの準備も忘れないようにしましょう。
首にタオルを巻くことで、服の隙間から虫が侵入するのを防げます。

虫取りでは、小さな虫や砂ぼこりが目に入ることがあります。
水道が見つからないときは、目薬を使って洗い流すとよいですね。

秋の虫を捕まえるコツ3選

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最後に、秋の虫を捕まえるコツを3つご紹介します。

・虫の動きをじっくりと観察する
・焦らずにゆっくりと近づく
・正しく虫網を使う

虫取りにチャレンジしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

虫の動きをじっくりと観察する

動きをじっくりと観察することが虫取りのコツです。
大きな音を立てたり、動き回ったりしていると、人の気配を察知して虫が逃げてしまいます。

スズムシなら暗い地面、ショウリョウバッタなら乾いた明るい草原など……、種類によって好む場所は異なります。
捕まえたい虫がいるときは、その虫の習性を調べてから虫取りに挑戦しましょう。
そして、虫がいそうな場所を見つけたら、耳をすませて目をこらしてみてください。

焦らずにゆっくりと近づく

虫を見つけたり鳴き声が聞こえてきたりしたら、焦らずにゆっくりと近づきましょう。
急いで近づくと虫が驚いて鳴き止んでしまいますよ。

虫取り網が虫にかぶさる位置まで近づけたら、素早く虫に網をかぶせます。

正しく虫網を使う

正しい虫網の使い方を理解した上で、虫取りに行きましょう。
虫を見つけた際は、次の手順で捕まえます。

・虫網と虫との距離を確認する
・捕まえられる位置までゆっくりと近づく
・素早く虫網をかぶせる
・網の中に虫が入っているか確認する
・網の袋の先をつまんで虫を網の上に登らせる
・網の中に手を入れて虫を捕まえる

飛ぶ虫を採取したいなら進路方向を考慮して、上のほうから網を振りかざすと逃げられにくいです。

秋の虫を知ればもっと自然が好きになる

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今回は、秋の虫の鳴き声や虫取りの持ち物・コツをご紹介しました。
虫ごとに鳴き声や分布、生息地は異なります。
探したい秋の虫がいる場合は、その虫の特徴を理解しておきましょう。

虫取りではむやみに虫網を振り回すのはNG。
動きをじっと観察して静かに近づいてから、虫網を使うことがポイントですよ。

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