10年ほど前の洗濯機と今の洗濯機の違いとは?

新生活で洗濯機を買う人もいれば、10年前に買った洗濯機の調子が悪く買い替えを検討している人まで、洗濯機を買う理由はさまざまだと思いますが、以前の洗濯機と今の洗濯機どんな所が違うの?って気になりませんか?
1:節水機能が進化し使う水の量が半分程になっている
10年ほど前は120L程水を使っていましたが、今は70L程の水で洗濯されるようになっています。
2:電気代も大幅にカット
10年前の機種なら大体年間に80~60kWh、現行機種なら年間50~30kwhとほぼ半分電力がカットされ、電気代も半分近くまで節約できるようになっています。
3:静音性の向上
モーター能力の向上や洗濯機の振動を抑えるような構造で、10年前の音に比べ格段に静かになっています。
その他、洗濯能力の向上や、ヒートポンプ式の乾燥機能(横型ドラムのみ)で衣類が傷みにくい乾燥ができるようになってきたのも10年前と比較すると性能がアップした点と言えます。
こうした、時代のエコ意識の高まりや、マンション等の住宅事情などもあり、エコに対する機能が大きく向上してきました。
特に「横型ドラム」に関してはドラムが横になっているため、縦型のドラムに比べて節水の能力が高く、見た目のかっこよさも後押しし、洗濯機のTVCMでも100%が横型ドラムとなり、近年の洗濯機選びのトレンドは「横型ドラム」がメインになっています。
「横型ドラム」と「縦型ドラム」の違いやメリットデメリットについて
では、現在のトレンドである「横型ドラム」の方が優れているのか?と言われると一概にそうとは言い切れません。確かに節水機能は優れているのですが、「横型ドラム」と「縦型ドラム」の洗濯機にはそれぞれのメリット・デメリットがあります。

ドラムが回転する事で洗濯物を持ち上げて、水の中に落とす事で汚れを落とす洗濯方法。
メリット
・縦型に比べて水を張らない分、節水機能に優れている。
・洗ってる最中に洗濯物が絡みにくいため洗いシワになりにくい。
・乾燥中も上から落とすように衣類をほぐしながら乾燥するため乾燥機能に優れている。
デメリット
・泥汚れや食べこぼしで激しく汚した衣類の洗浄力は弱い。
・乾燥機能部分の構造が複雑なため洗濯乾燥機内部に埃が詰まりメンテナンス頻度が高くなる。
・乾燥機能は電気で熱を起こすため、乾燥機能まで使うと電気代が高くなりがちに。

洗濯槽に水を張り、洗濯機底部に取り付けられたパルセーターで水流を起こし、衣類をかき混ぜながら擦り洗い。
メリット
・激しい汚れなどの洗浄力も汚れが水に溶けたり、水流がある分良く落ちる。
・横型に比べ価格が安い。
・洗濯槽のクリーニングなどが容易にでき、洗濯機のメンテナンスが楽。
デメリット
・水量は多いため節水機能は劣る。
・水流で衣類が絡んでしまいシワになりやすい。
・衣類同士が絡んだまま全自動で乾燥工程にするむと乾燥されにくい。
ざっくりとですが、それぞれの洗い方の違いや、メリットデメリットを並べる事こんなところですが、これだけだと、どっちを選べば良いか難しいですよね。
なので、洗濯機選びには「家族構成別」で考える事が最も重要じゃないのかな?と考えています。
「家族構成別」に考えた洗濯機の容量や横型、縦型の選び方
洗濯機を買おうと思った時に洗濯機の性能以外に悩むのが、洗濯機の「容量」。
どの容量タイプを買えばいいのか?これもまた悩みどころですね。
ちなみに、1日に1人が出す洗濯物の容量は平均して「1.5kg」程です。
その事を意識して家族構成と容量別におすすめの洗濯機をまとめてみました。
⇒「横型洗濯機6kg以上」がおすすめ。
将来子供が一人なら6kg。3人まで欲しいなーと考えると8kg以上が欲しい所。
5年後、子供が3人に増えたとすると、5人家族なので単純計算で、1.5kg×5人で1日あたりの洗濯物の量は、7.5kg程となり6kgでは容量が足りません。
将来の家族の数も考えて選ぶのが容量を決める上で重要です。
食べこぼしや、保育園児は洋服をよごしやすいので、汚れの事を考えると縦型がオススメなのですが、小児喘息はダニアレルゲンが大きな要因であると言われる、ダニを退治するためには、乾燥までしっかりできる横型洗濯機が今の時代や住宅環境からするとこの世代には横型がオススメです。
⇒「縦型洗濯機8kg以上」がおすすめ。
体操服や、部活などで今日洗って明日着なければならない物だったり、乾燥する場所や時間の問題がある場合は、横型を選ぶのもあり。
子供の部活動は運動系でしょうか?文化系でしょうか?
それぞれの部活によって着ている服が激しく汚れたり、そうではなかったりすると思います。
泥汚れや、汗で激しく汚れる場合は、縦型ドラムが強い味方になってくれるので縦型がオススメだったりします。
洗濯物を干す環境やタイミングはどうでしょうか?
たとえば、マンションであまりベランダに干せない人だったり、子供の手が離れて共働きになり洗濯物を干したりする時間が惜しかったり。
子供の成長につれて生活サイクルも様変わりしていると思います。洗濯まで手間を回したくない!って人には、縦型よりも、乾燥機能が格段に良い横型がオススメです。
しかし、乾燥機能は洗濯の容量の60%ほどの容量に落ちてしまうので、目一杯パンパンに詰めて乾燥までさせてしまうと生乾きで残念な事になる場合があるので、容量を増やしたり、洗濯物を分けて行くのも一つのポイントです。
⇒一人暮らしの男性:「縦型洗濯機の6kg」タイプがオススメ。
⇒一人暮らしの女性:「横ドラム式の6kg」タイプがオススメ。
自分がクリーニング店に戻る前。サラリーマンで一人暮らしした時がそうだったのですが、正直毎日は洗ってませんでした。だいたい2日~3日に一回洗う程度。
今にして思えば、なんて怠惰な洗濯生活だったんだろうかと反省するべき所ですが、男性の場合毎日洗濯物を洗って干すというより溜めて干すって人も多いのではないでしょうか?
その場合は汗などの汚れが時間経過と共に落ちにくくなるため、汚れ落ちが良い縦型がおすすめって事になります。
逆に女性の場合は、最近はレーヨン素材が家で洗える物が衣類として流行っていたり、なるべくシワになりにくい洗いが適している事。毎日洗って汚れには敏感な人も多いと思うので横型がオススメです。
⇒「横型洗濯機6kg以上」がおすすめ。
子供が成人して巣立って行くと、一気に洗濯物の量が減り、激しく汚れた衣類を洗う機会も減ってくると思います。
その場合は、衣類を優しく洗えて、乾燥機能まで手間なく終わる横型の洗濯機がふさわしいのではないでしょうか?
いろいろ言われはありますが、横型の方が洗濯物が取り出しやすいので、力が弱くても簡単に出し入れができる横型がオススメです。
4つの家族構成で洗濯機の選び方を解説してみるとこのような選び方になります。
もう少し簡単にまとめると、
・乾燥まで気にする場合→横型
・少人数の場合→8kg以下
・子供が2人以上~の場合→8kgを検討
というような選び方が良いのではないでしょうか?
ただし、横型も縦型もそうですが、容量が大きくなると、洗濯機自体も大きくなるため、置き場所や蛇口の位置、横型ドラムであれば、左びらき、右びらき、縦型なら蓋を開けた時の高さ。あとは搬入経路もキチンと確認してから容量は選んでくださいね。
洗濯機各メーカーの気になるポイント

ここまでくると「横型が良いのか」、「縦型が良いのか」、そろそろ決まりはじめてきたと思いますが、最後にもう一つ気になるのは、
「結局、どのメーカーが良いの?」
そんな事を考えたりはしませんか?
代表的な洗濯機を販売するメーカーをあげると、
「パナソニック」、「日立」、「東芝」、「シャープ」、「ハイアール」。
になるかと思います。
各メーカーによって機能や考え方の違いが多々ありますが、正直な所、「メーカーの違いによる洗浄力の差は微々たるもの」じゃないかな?と感じています。
その他は、洗濯槽がカビにくいように、東芝はAGという銀イオンの薬剤を洗濯機に搭載して抗菌機能をアップしていたり。
シャープは、洗濯槽に穴がない洗浄中の水が洗濯槽のカビに影響を受けにくい設計だったり。
日立やパナソニックは、インテリアとして置けるようなカッコいいデザインだったり、操作性を重視した作りだったりと、洗浄能力以外のところで少しだけ違いがありますが、
正直なところメーカー選びで重要なのは、
「どのメーカーが好きなの?」
って選び方で選んでしまっても問題ないように考えています。

私自身も2017年の1月にパナソニックの縦型洗濯機を選んで買い換えましたが、その理由は、
1:操作パネルがパナソニックだけは奥に付いているため、洗濯物を引きずり出したとしても操作パネルに濡れた洗濯物が触れないので壊れにくそう
2:各メーカーの中で土日も連絡がつきやすいので修理対応も依頼しやすい
3:「パナソニック」というメーカーが洗濯機を出してるメーカーの中で一番好きだった
って理由でパナソニックの洗濯機を買いました。
それまでは「日立の洗濯機良いなー」って思ってたのにも関わらず、です。
洗濯機は、使い始めると10年くらいはゆうに使い続ける長持ちする家電の一つです。
今回紹介した、
2:今の洗濯機と10年前に使ってる洗濯機の違い
3:家族構成
4:好きなメーカー
そんなポイントを押さえて、ぜひ自信を持って好きな洗濯機を選んでくださいね。
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