昆布水とは?

昆布水とは、昆布を水に浸して冷蔵庫でゆっくりとだしをとったもの。じっくり時間を掛けて煮出す本来のだしのひき方とは異なり、約10グラムの昆布を1リットルの水に入れるだけなので、昆布さえあれば誰でも手軽に作れます。
昆布にはうま味成分で知られるアミノ酸「グルタミン酸」も含まれているため、料理をおいしくするのはもちろんのこと、水溶性食物繊維やミネラルをはじめとする栄養素が豊富なので、ダイエット効果があったり、高血圧や動脈硬化を予防できたりと、数々の効能があるそう。そういえば、幼いころは「昆布やワカメは髪に良い」とよく親からも聞いていましたっけ。古くから日本人に愛され和食には欠かせない昆布ですが、ちゃんと理由があっての健康食材なのですね!
以前、水にフルーツを入れて作るデトックスウォーターが流行りましたが、昆布水は飲むだけでなく料理にも活用できる超優秀なデトックスウォーターといえそうです。
作り方

先にも触れましたが、基本的な作り方は昆布約10グラムに対して水1リットルなので、5cm角に切った昆布を1度に4~5枚使います(昆布は細かく切っても大丈夫です)。最初、10グラムは入れてみるとちょっと多い気がしましたが、1リットル×2回は出汁がとれるので、一度使い切ったら水を継ぎ足して使うと良いでしょう。1リットルだけでいいという場合は、5cm角の昆布を3枚でも十分出汁はとれます。
なお、昆布はだし用のものを使います。煮物用や市販の刻み昆布などは向いていませんのでご注意を。
使い方

我が家では、昆布水を作るようになってから、お味噌汁の頻度が格段に増えました。ご家庭によっては「毎日味噌汁飲んでいるよ」というおうちもあると思うのですが、これまでは汁物の一種類としてたまに作る料理のひとつに過ぎませんでした。
ですが冷蔵庫に昆布水があると「あとは具を刻んで煮立たせるだけ」「味付けも味噌をほんの少し溶けばOK」ととてもハードルが低くなりました。そして何より昆布水がおいしい。身体に染みわたるような昆布の旨みが一番のごちそうで、このお味噌汁とごはんがあればいいかな、と思えるほどです。
ですので汁物が一番多いのですが、他には煮物やだし巻き卵、餡かけなどに使います。だしがきいているので、味付けはほんの少しで大丈夫。減塩にもつながると実感しています。昆布水は和食だけでなく中華料理にも幅広く活用できますよ。
昆布の活用法

だしをとったあとの昆布は、ラップにくるんで冷凍庫に入れておき、まとまった数になったら佃煮を作っています。子供たちが食べるおにぎりの具にしたり、副菜としてお弁当に入れたり、こちらも手作りなので安心して食べさせられます。
写真は、昆布にしょうが、乾燥しじみを加えて煮たものです。味付けは醤油、みりん、お酒、てんさい糖を少しずつと至ってシンプル。昆布の佃煮を手作りするなんて昆布水に出合うまでは考えたこともなかったので、これもうれしい産物ですね。
身体に良いと分かっていても手間が掛かるとなると、どうしても敬遠しがちだった昆布ですが、手軽でおいしい昆布水が一気にその距離を縮めてくれたような気がします。
良質の昆布はそれなりのお値段ですが、一度買えばしばらくもちますし、上手に取り入れれば他の調味料の使用が控えめになったり、より健康になってサプリなどが必要なくなったり(?)、トータルで考えれば決して高い買い物ではないと思います。
とにもかくにもデメリットが見つからない優れもの「昆布水」、これからも続けていきたいと思っています。皆さんもぜひお試しくださいね。
アプリなら新着物件を見逃さない!ニフティ不動産アプリ
部屋を借りる!賃貸版はこちら
住宅を買う!購入版はこちら