白だしってどんなもの?

白だし(しろだし・しらだし)とは、昆布・しいたけ・カツオなどからとった「だし」をベースに、薄口しょうゆや塩、みりんなどを加えた合わせ調味料。手軽でおいしく、失敗のない万能調味料として人気を集めています。
かぼちゃの煮物や筑前煮など、甘辛い味付けの煮物に「めんつゆ」を活用する時短ワザは一般的に広まっていますが、白だしも同じように、和風料理の強い味方。「だし・塩・しょうゆ」系のあっさり味なので、むしろ守備範囲はさらに広いかもしれません。
しょうゆの醸造会社を中心にいろいろなメーカーから商品化されていますが、我が家で使っているのは生協系のオリジナルブランド商品。裏面の表示をみると、だし成分は「混合だし(かつおぶし・さばぶし・そうだかつおぶし)」と「こんぶだし」、それに食塩・砂糖・しょうゆなどが合わせてあります。
混合だしを家庭でとるのはなかなか大変なので、この便利さは有り難いですね♪
忙しいときにも、おだしのきいたお吸いものでほっこり♪

白だしのお役立ちっぷりがまず際立つメニューは「お吸いもの」。いちばん簡単にするなら、なんと白だしをお湯にとくだけでOK!乾燥わかめなどを散らせば、即席のお吸いものが完成します。
小鍋に沸かしたお湯に白だしを入れ、たとえば写真のように豆腐・生のリ・小ネギ程度を合わせて温めると、じゅうぶん本格的な味わいのお椀に。
お吸いものの土台となる味がきちんとキマっているので、お麩や根菜、溶き玉子、しんじょ、貝……などなど、好みの吸い種でアレンジできるのもうれしいところです。
これなら、忙しい日の夕食や、慌ただしい朝食にも和食を取り入れやすくなりますね!
レンチンで簡単小鉢♪和風にも洋風にも合う「きのこのマリネ」

つくりおきにもお薦めのヘルシー小鉢が、レンジであっという間に作れます。
好きなきのこ類(数種類あったほうが見た目が引き立ちます)を食べやすい大きさに切って耐熱容器に入れ、レンジで加熱。しんなりしたら、好みにより2~3倍に水で薄めた白だしを加えて漬け込めばできあがりです。
きのこ自身から出た水分にも旨味がたっぷりなので、まるごと一緒に活用します。仕上げに、あれば小ネギなどを散らして彩りにするといいでしょう。
やさしい味の箸休めとしてだけでなく、余ったら粗く刻んで卵焼きの具にしてもGOOD!だしの味がしみていて、翌日のお弁当のおかずにもってこいですよ。
煮物の仕上がりがきれい……料理の腕前が料亭レベルに!?

あっさり和風系の煮物を作るときには、万能調味料といわれる白だしが本領を発揮!薄口しょうゆや、白しょうゆといわれる淡い色合いのしょうゆを使っているものが多いので、いわゆる「茶色い煮物」ではなく、素材の色合いを生かした仕上がりになります。
大根の白さや、くたっと色が悪くなりがちないんげん豆などもご覧のとおり。もちろん、いいお味がちゃんと付いています。
もともと白だしのルーツは、料亭などで大量の茶椀蒸しや煮物を作るために誕生した業務用の調味料だったのだとか。きれいな煮物がおうちで作れると、そんなエピソードにも思わず納得。料理を作るのも、もっと楽しくなりそうです♪
難しい「だし巻き玉子」も美しくおいしくできます!

和食の中でも奥が深いとされる玉子料理も、白だし活用でずいぶん手軽にチャレンジできます。
たとえばだし巻き玉子なら、玉子3個をボウルに溶いたところへ、白だし大さじ1弱をあわせれば調味は完了。
焦がさないように弱めの火加減で様子を見ながら、オムレツを焼く要領でまとめていけば、フライパンでも写真のようなできあがりになります。
茶碗蒸しの場合は濃度が少し変わって、玉子2個に水2カップ、白だし大さじ4ほどを加えると基本の卵液ができます。
加熱に関しては、レンジの自動調理で作る方が今や多数派かもしれませんね。卵液を注ぎすぎてあふれないようにだけ、くれぐれもご注意ください。
和風あんかけが手軽にできてお料理グレードアップ♪

ひと手間かかって何となく面倒に感じてしまうメニューも、味わいの土台がしっかりしていれば意外にパパっとできるもの。
写真は「和風あんかけハンバーグ」。鍋に粗刻みのきのこ数種と水を入れて煮立たせ、白だしを大さじ2ほど、そして水溶き片栗粉でとろみをつけて……と、ものの5分であんかけができてしまいました。
これだけで、お料理の見栄えは格段にアップ!本当に助かります♪
和食の多い我が家にとって、おもしろいほど何にでも使える「白だし」。最近はイタリアンやフレンチなども和風ベースが人気なので、活用の幅は無限大といえそうです。この便利さ、ぜひ体験してみてください!
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