【画像1】

地域ごとに必ずローカルルールは存在する

いままで住んでいた場所のすぐ近くに引っ越しする場合も、家が変われば隣近所の顔ぶれは変わるため、緊張を伴うものです。ましてや、見知らぬ地域への引っ越しであれば、緊張を通り越して不安が大きいというのが正直なところでしょう。

挨拶の仕方、喜ばれる行動、避けるべき行動――このような、その地域特有の“ローカルルール”ともいうべき感覚はどこにでも存在するものです。ごみ捨ての分別ルールの違いなどはその代表でしょう。

最初は戸惑うことも多いでしょうし、「越したばかりだから見逃してもらえるかな」と思いがちですが、「郷に入りては郷に従え」です。最初だからこそがんばって、そうしたローカルルールを素早く理解し、うまくつきあっていくことが住み心地をよくする秘訣になります。

ローカルルールを学ぶ方法

ローカルルールを知るための第一歩として活用したいのは、引っ越しのご挨拶です。「何も知らないので教えてください」と言いやすいですし、馴染む姿勢があることを理解してもらう機会にもなります。ご挨拶の際に、話しやすそうな人に時間の余裕があるかどうかを尋ねたうえで、地域の状況などを聞いてみることをおすすめします。

自治会のある地域であれば、役員の方にご挨拶がてらお話を伺うのも有効です。物件の購入でお世話になった不動産会社が地元密着のお店であれば、やはり話を聞いておくにこしたことはないでしょう。

絶対に守りたいローカルルール

いろいろあるローカルルールのなかで、とくに押さえておきたい慣習や地域ルールを確認しておきましょう。

【画像2】

コミュニティや近隣とのつき合い方

引っ越しのご挨拶は両隣りと向かいのお宅への挨拶が基本的ですが、地域によっては自治会や町内会の役員へのご挨拶が不可欠な場合もあります。その地域の風習などで目上の方に贈ってはいけないものなどもありますので、不動産会社などで事前に確認しておきたいところです。

その自治会や町内会も、加入が必須の地域、掃除などのイベントへの参加が半ば強制的な地域、回覧板すらない地域……地域によって実にさまざまです。

こうしたコミュニティは生活をするうえで頼りになる存在ですが、つき合い方を間違えるとやっかいなことにもなりかねないのも事実です。役員決めや会費など、生活への影響が大きい場合もあります。ルールをきっちり押さえておきたいところです。

ごみ出しをきちんとする

ごみ出しは、対応を間違えると悪臭やカラスなどの害につながり、トラブルの原因になりやすいものです。「自治体の定めたルールに従って分別し、指定の袋を使って出せば大丈夫」と思っていても、その手順の合間に細かいルールが潜んでいる場合があります。

多くの地域では朝決められた時間にゴミを出しますが、福岡のようにごみの回収が夜間といったケースも存在します。また、一部種別のごみは地域の自治会が回収費用を負担していて、加入しないと出せない場合もあります。ごみ捨て場の掃除を持ち回りで行うところも多いでしょう。これらは、実際に生活していくとわかっていくことではありますが、できるだけ早めにご近所の方に確認しておきたいものです。

ローカルルールがわからなかったら?

いくらヒアリングをして気をつけていても、引っ越し当初はつい、以前の地域の習慣で対応してしまうこともあるでしょう。また、思わぬところで新たなローカルルールに遭遇することもあります。

そうした場合は、関係する方にすぐにお詫びして、事情を説明しましょう。ルールを無視したように誤解されてしまうのが一番危険です。場合によっては、後々まで悪感情をひきずることになってしまいます。

「間違えてしまいごめんなさい、ルールを守る意志はあるので教えてください」という気持ちで接すれば、親切な人がいろいろ教えてくれると思います。

まとめ

ローカルルールは、時に窮屈なこともありますが、その地域の人々が長い時間をかけて作り上げてきた、うまくやっていくための決めごとでもあり、そうなるに至った地域性や文化があるものです。慣れるまでは大変ですが、「ここで仲良くやっていきたい」という気持ちをもって、丁寧に対応していきましょう。

「@nifty不動産」では、日本全国の物件情報をさまざまな条件で一括検索できるアプリを提供しています。希望の地域やこだわりの条件などから、あなたが馴染むことができる物件を探すのに活用してください。