新居に入らない荷物を預ってくれる引っ越し業者の預かりサービスとトランクルームの比較

新居に入らない荷物を預けるという選択肢

どうして引っ越し会社が荷物を預かってくれるのでしょうか。それは、引っ越しにはタイムラグが発生してしまう場合があるからです。「退去日と入居日の日程が合わず数日だけ荷物を預かってほしい」「新居の完成まで仮住まいで暮らすため、溢れる荷物を一時保管しておきたい」など、後で必要になるものの今は荷物を受け取れないときの強い味方となっています。

また、引っ越し会社の荷物一時預かりサービスを活用するか、はたまたトランクルームなどを利用したほうがよいかは、預ける日数や状況によって異なります。それぞれのメリットとデメリットを紹介しましょう。

引っ越し業者の荷物一時預かりサービスのメリット

手続きの手間がかからない

荷物一時預かりサービスはオプションサービスなので、引っ越しのための契約以外に改まった手続きが必要ありません。トランクルームなどを利用する場合は、新たに書類をつくり契約しなければならず面倒な手続きが発生しますが、荷物一時預かりサービスであれば手間が省けて便利です。

荷物量や預かり日数によっては引っ越し料金に含まれることがある

数日のみ、数個のみといった規模であれば引っ越し料金に含まれると判断される場合もあります。その場合、別途に料金もかからないため非常にお得です。

引っ越し業者が搬入・搬出してくれる

重い荷物を自分で運ぶのは骨が折れますが、荷物一時預かりサービスを利用した場合は引っ越し業者が搬入・搬出をしてくれるので、安心なうえラクチンです。

引っ越し業者の荷物一時預かりサービスのデメリット

自由に荷物の出し入れができない

基本的に次の家へ移動するまでの保管手段なので、途中で荷物の一部を出し入れすることができません。また、出し入れができたとしても別途料金がかかってしまうことが多く、荷物を自由に出し入れしたいという人には不向きです。

長期の保管には向いていない

業者にもよりますが、保管場所は倉庫の一画ということがほとんどです。そのため、空調管理が整っていない環境に置かれる可能性があります。そのような場所に長期保管すれば、カビの発生は免れません。とくに高価な家具類を長期にわたって預けるのは注意が必要です。

事情によっては利用できないこともある

あくまで引っ越しのために一時保管をするサービスであるため、次の引っ越しの見通しが立たず長期保管が見込まれるような場合には、断られてしまう可能性もあります。いつ引き取れるかわからない状況では、利用できる業者が制限されてしまうでしょう。

トランクルームのメリット

「トランクルーム」と「レンタル収納スペース」の違いに注意

前提として、貸し倉庫と呼ばれるものは大きくわけて二種類あることを知っておきましょう。まずは荷物を預かる「トランクルーム」で、この名称は国土交通省に営業倉庫の登録をしている業者しか使うことができません。一方で、非倉庫会社が営む貸し倉庫は「レンタル収納スペース」などと呼ばれ、スペースを提供するサービスを指します。

いずれも利用者からみれば同じように思えてしまいますが、サービス内容には若干の違いがあるため、検討する場合には名称に注目してみましょう。（参考記事「引っ越し先に荷物が入らない！？そんなときに便利なトランクルームやレンタル収納スペースの活用方法と注意点」）

荷物を自由に出し入れできる

必要に応じて荷物を自由に出し入れすることができます。一般に名称が、トランクルームの場合は専門スタッフが荷物の搬入や搬出をおこない、レンタル収納スペースの場合は利用者が自分で荷物を出し入れするところが多いでしょう。

空調管理が行き届いている

トランクルームは、温度と湿度の管理がされているところが多いのが特徴です。とくに大事なものを預かってほしいときには最適です。ただ、どの程度空調が整っているかはピンキリなので、預けたいものに適しているかは実際に確かめるようにしてください。

いつまで預かってもらうか見通しが立たなくてもOK

トランクルームは引っ越しと関係なくものを預かってくれるサービスですから、事情を問いません。長期にわたって保管してほしいときに最適です。

トランクルームのデメリット

契約の手間がかかる

ただでさえ忙しい引っ越しのさなか、納得のゆくトランクルームを探すのはとても困難です。また、契約もしなければならないため、それが手間になることがあります。

数日だけの契約は割高になることがある

預かってほしい期間が決まっており、さらにそれが数日足らずであった場合、少し割高になってしまうことがあるでしょう。初期費用として3ヶ月から半年分程度の保証委託料を支払わなければならないケースもあるため、短期利用の場合は注意が必要です。

おわりに

以上が、引っ越し会社の荷物一時預かりサービスとトランクルームそれぞれのメリットとデメリットになります。上記で説明したことはあくまで一般的なことですので、サービスの詳細については必ず確認をするようにしてください。引っ越し業者のなかにも、トランクルームと提携して長期預かりを可能にしているところがあります。自分の事情に合ったサービスを提供してくれる業者を探しましょう。

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