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退去立ち会いが必要な理由

賃貸契約の際、ほとんどの場合「退去時には原状回復を」と書いてある契約書にサインをすることになります。退去立ち会いは、契約書通り原状回復がなされているか、目立ったキズや汚れはないかをオーナーや不動産会社とチェックするためのものです。借主がいなくなる前に、貸主側と一緒に隅々まで確認する必要があります。

もしも大きな損傷などがあった場合には、借主負担で修繕をしなければならない可能性が高まるでしょう。敷金の戻りが悪くなることを覚悟しなければなりません。

退去立ち会いの期日

退去立ち会いをいつ行うかは、退去日が決まり次第、貸主側と相談して決定します。引っ越しが終わった後、家具が一切ない状態で立ち会いを行うのが理想です。新居での荷物の受け渡し時間などの都合を考慮して、家族と役割を分担しましょう。ただ、契約者本人が立ち会いをした方がトラブルが少ないので、可能であればこの点は配慮してください。

一人暮らしで誰の手も借りられない場合は、引っ越し作業後に残って立ち会いをしなければなりません。新居への到着が遅れてしまうので、引っ越し会社と相談して新居への荷物到着のタイミングをあわせるか、後日に立ち会いを行うように段取りましょう。

遠方への転居などで、どうしても引っ越し後には時間が取れないということもあると思います。その場合は相談のうえ、家具のある状態で立ち会いをしてもらうほかありません。貸主側の都合にもよりますが、荷造りをあらかた終えた頃がいいでしょう。プライバシーに立ち入られる抵抗感を少なくできます。

退去立ち会いの流れ

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立ち会いに来てもらったら、玄関周りから始まって部屋の中、トイレ、お風呂といった水廻りなど、汚れや損壊がないかチェックしてもらいます。忘れ物がないか、掃除が済んでいるかも確認し、完全に部屋を借りたときの状態に戻しましょう。

汚れや損壊に指摘があったところはどちらが負担するかを確認し、借主負担の場合は敷金から差し引いてもらうか、超過金が発生した場合には請求してもらうといったことを取り決めます。

チェックが終わったら鍵を返却し、電気やガス、水道の解約について確認した後、ブレーカーを落とすなどして退出します。

注意しておきたいポイント

引っ越しの際にやってしまいがちなのが、エアコンのリモコンだけを引っ越し先に持って行ってしまったり、備え付けだった電気シェードやカーテンまで持ち去ってしまったりといったミスです。

忘れ物はその場で自分が引き取れば済むことですが、持ち去りはそうもいきません。引っ越しの際には十分に気をつけるとともに、立ち会い時に指摘されたら速やかに送り返しましょう。その部屋には送れませんから、いつ、どこに送ればよいかを確認しておくことを忘れないでください。

また、破損や汚損については、日常生活していて当たり前にできてしまうようなものであれば借主が負担する必要はないはずです。長く住んでいたにもかかわらず、壁紙の経年変化や冷蔵庫など家電裏のシミ、家具の設置痕などについて指摘されたら、交渉したほうが良さそうです。

国土交通省が出している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」には、「通常の使用の範囲内での」劣化については基本的に貸主側の責任と記されています。ガイドラインと賃貸契約書をもとに、必要以上の負担を強いられないよう交渉しましょう。

まとめ

退去時の立ち会いは、原状回復ができているか、大きな破損や汚損がないかを貸主側にチェックしてもらうためのものです。通常生活していてできるような汚れは、負担する必要がない場合があることを覚えておきましょう。

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