
今回はアイランドキッチンのメリット・デメリットや、後悔しないためのポイントを解説します。
アイランドキッチンをおしゃれに見せるポイントもご紹介するので、リフォームを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
- アイランドキッチンとは
- アイランドキッチンのメリット
- アイランドキッチンのデメリット
- アイランドキッチンで後悔しないためのポイント3つ
- アイランドキッチンのリフォーム価格
- アイランドキッチンをおしゃれに見せるポイント
- 真似したい!アイランドキッチンのおしゃれな実例【Instagramより】
- アイランドキッチンで失敗しないためにポイントを理解しておこう
真似したくなるような、アイランドのおしゃれな実例もご紹介します!
素敵なキッチンを手に入れたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
アイランドキッチンとは

アイランドキッチンとは、調理スペースとシンクが島(アイランド)のように、独立して設置されたキッチンのこと。
壁に接しないため開放感があり、デザイン性が高いことから人気を集めています。
「開放的なおしゃれなスペースで料理を楽しみたい」や「キッチンにいながら家族とコミュニケーションを取りたい」といった方におすすめのキッチンです。
対面キッチン・ペニンシュラキッチンとの違い
アイランドキッチンは、対面キッチンの種類のひとつです。
リビングやダイニングと対面するスタイルのキッチンを「対面キッチン」または「オープンキッチン」と呼びます。
対面キッチンにはアイランドキッチン以外にも、ペニンシュラキッチンやI型キッチンなどがありますよ。
対面キッチンの種類ごとの特徴を、表にまとめました。
キッチンの種類 | 特徴 |
---|---|
アイランドキッチン | 壁と接する面がまったくない |
ペニンシュラキッチン | キッチンの片側が壁と接している |
I型キッチン | コンロからシンクまでが横一直線に並んでいる |
L型キッチン | 形状がL字型に折れ曲がっている |
コの字型キッチン | 「コ」の字のようにシンク・コンロが配置されている |
セパレート型キッチン | シンクとコンロを別々のスペースに設けている |
理想とするスタイルに合わせて、適したキッチンを選びましょう。
アイランドキッチンのメリット

アイランドキッチンのメリットは、主に5つあります。
・開放的な空間になる
・コミュニケーションを取りやすい
・レイアウトデザインの自由度が高い
・複数人で料理ができる
・家事の効率がよくなる
以下で詳しく見ていきましょう。
開放的な空間になる
アイランドキッチンは壁や仕切りがないため、開放的な空間を演出できます。
壁によって視界が遮られず、テレビを見たり子供を見守ったりしながら料理ができる点が魅力です。
ひとりで調理している時間も、リビングとの一体感を感じられます。
コミュニケーションを取りやすい
リビングにいる家族や来客と、気軽にコミュニケーションを取れるのがアイランドキッチンのメリットのひとつ。
キッチンにいながら会話を楽しめて、テレビを見ながら家事をこなすことも可能ですよ。
アイランドキッチンは「家族とのコミュニケーションを大事にしたい」または「ホームパーティーが好き」という方にぴったりのスタイルです。
レイアウト・デザインの自由度が高い
アイランドキッチンはレイアウト・デザインの自由度が高く、インテリアにこだわりのある方から注目されています。
例として、レイアウトプランをいくつかご紹介します。
・キッチンの向かいにダイニングを設置する
・キッチンとダイニングテーブルを横並びにする
・キッチンの対面をカウンターにする
具体的な事例は「真似したい!アイランドキッチンのおしゃれな実例【Instagramより】」をご覧ください。
複数人で料理ができる
「家族で一緒に料理をしようとしたけれど、スペースがなくて窮屈だった……」という経験はありませんか。
アイランドキッチンはキッチンの周囲に広いスペースが確保されているので、複数人で料理する際に便利です。
独立したキッチンスタイルは四方どこからでも調理に参加でき、配膳・洗い物を家族がサポートしやすいですよ。
家事の効率がよくなる
キッチンの周囲に空間があるからこそ、通路が確保されて自由に出入りできます。
家事の動線が確保できるので、移動回数を減らせるでしょう。
配膳・片付けがスムーズになると、家事の効率がよくなります。
キッチンとテーブルをくっつけるなどレイアウトを工夫すれば、さらに家事効率をアップさせられますよ。
アイランドキッチンのデメリット

アイランドキッチンの3つのデメリットをご紹介します。
・広いスペースが必要となる
・収納が少ない
・油ハネ・臭い・汚れが拡散しやすい
デメリットも把握したうえで、アイランドキッチンを取り入れるか検討してみてください。
広いスペースが必要となる
部屋の広さが十分でないと、窮屈なキッチンになる恐れがあります。
キッチンの背面に加え、両サイドにも人がスムーズに通れるほどの広さが必要です。
アイランドキッチンは奥行き75〜100センチ、横幅240〜270センチが平均的なサイズ。
通路幅の目安は80〜100センチ程度です。
奥行き100センチ・横幅240センチ・通路幅80センチとして計算すると、およそ5.5〜6畳のスペースを確保しなければいけません。
収納が少ない
壁に接さないアイランドキッチンは、壁面を活用した収納スペースが少なくなります。
見える空間だからこそ、キッチンが散らかっていると目立つ点がデメリットです。
背面収納や床下収納、パントリーを設置するなど、収納スペースの少なさをカバーする工夫が求められますよ。
収納を増やそうとして、費用が予想よりも高額になるケースもあります。
油ハネ・臭い・汚れが拡散しやすい
アイランドキッチンには遮るものがないので、料理で発生した油ハネや臭い、汚れが拡散しやすいです。
煙に乗って運ばれた油は、リビングの床や壁まで汚れを広げることも。
シンクに三角コーナーを置いている場合は、生ゴミの臭いに注意が必要です。
ゴミ箱の位置に気を付けて、こまめにゴミを処分しましょう。
アイランドキッチンで後悔しないためのポイント3つ

アイランドキッチンで後悔しないためのポイントを3つピックアップしました。
・コンセントの位置を確認する
・換気設備を整える
・油ハネ・汚れを防ぐパネルを設置する
ひとつずつ解説していきます。
コンセントの位置を確認する
アイランドキッチンを検討する際は、設計・リフォームの段階でコンセントの位置を確認することが重要です。
後からコンセントを増設できない場合もあるので、必ず事前にチェックしましょう。
キッチンと壁の間には距離があるため、壁に設置されたコンセントからは遠くなります。
コンセントの位置と数を考慮していないと、家事動線が悪くなり使い勝手の悪いキッチンになる可能性も。
普段から使用している家電の置き場所や数を踏まえて、必要なコンセントの数・容量を把握します。
ミキサーやハンドプロセッサーなど多くの調理家電を使用する方は、状況に応じてコンセントの追加を検討してください。
換気設備を整える
臭いや煙が広がりやすいアイランドキッチンでは、換気設備を整えてデメリットをカバーしましょう。
たとえば、換気に関しては以下のようなアイデアがありますよ。
・キッチンの上に大きめの換気扇を設置する
・高性能な換気扇を設置する
・窓の位置を工夫する
・こまめに換気を行う
ストレスなく料理を楽しむために、換気設備へのこだわりは欠かせません。
油ハネ・汚れを防ぐパネルを設置する
臭いや煙だけでなく、油ハネ・汚れが拡散しやすい点がアイランドキッチンの特徴です。
そのため、油ハネや汚れを防ぐパネルを設置するとよいでしょう。
油はねガードは適度な目隠し効果があり、キッチンが丸見えになる事態も防げます。
ガラス製やステンレス製など種類が豊富なので、キッチンの雰囲気に合うものを選べば、デザインを損なう心配もありません。
パネルがあれば、毎日の掃除が楽になりますね。
おしゃれさも大事ですが、メンテナンスしやすいかどうかも要チェックです。
パネルを検討する際は、以下のポイントを確認しましょう。
・拭き掃除をしたときに傷がつきにくいか
・油汚れを拭き取りやすいか
・耐熱温度は十分か
機能性を重視するあまり背の高いパネルを設置すると、アイランドキッチンの魅力である開放感が半減するので気を付けてください。
アイランドキッチンのリフォーム価格

アイランドキッチンへのリフォーム価格の相場は、本体価格と設置費をあわせて約150〜200万円です。
一般的なキッチンのリフォームは50〜150万円程度が目安となるため、アイランドキッチンは他のキッチンよりも50〜100万円ほど高くなります。
なお、キッチン本体のグレードや収納の設置規模などによって費用は異なりますよ。
ハイグレードな機器を設置する際は、200〜350万円ほどかかるケースも。
予算を重視するのか、機能やデザイン性を重視するのかを決めてからリフォーム会社に相談するとよいですね。
アイランドキッチンをおしゃれに見せるポイント

アイランドキッチンをおしゃれに見せるポイントは、以下の通りです。
・家具の背を低くする
・キッチンのカラーをリビングと合わせる
・照明の種類や色、形を考慮する
・取っ手のデザインなど、こまかな部分にまでこだわる
・見せる収納を取り入れる
アイランドキッチンだからこそ表現できる開放感を活かすために、家具の背は低くするのがオススメです。
視界が遮られないため、広さと奥行きのある空間を演出できます。
キッチンは単体ではなく、リビングとのバランスを配慮してカラーを決めましょう。
同系色でまとめると統一感があり、キッチンをアクセントカラーにするとこなれ感がアップしますよ。
照明も部屋の印象を左右するインテリアのひとつ。
ただし、デザイン性を重視して「暗くて見えにくい……」といった状況にならないように注意してください。
真似したい!アイランドキッチンのおしゃれな実例【Instagramより】
真似したくなるような、アイランドキッチンのおしゃれな実例をご紹介します。
・実例①導線を意識したアイランドキッチン
・実例②ホワイトカラーで統一されたアイランドキッチン
・実例③モルタル調のアイランドキッチン
実例をチェックすれば、理想のキッチンスタイルが見つかるはずですよ。
アイランドキッチン実例①導線を意識したアイランドキッチン
アイランドキッチンの横にテーブルを配置して、配膳がスムーズになるように工夫された実例です。
照明やキッチン、テーブルはシックな雰囲気でまとめられています。
パネルを配置して、油ハネや汚れを防止しているのもポイントですね。
アイランドキッチン実例②ホワイトカラーで統一されたアイランドキッチン
こちらは、ホワイトカラーで統一されたアイランドキッチン。
キッチンがまるでインテリアの一部のように、リビングに馴染んでいますよ。
カウンターはタイル貼りになっており、こまかな部分にもこだわりが感じられます。
アイランドキッチン実例③モルタル調のアイランドキッチン
オークカラーで明るいテイストの部屋を、モルタル調のキッチンが引き締めています。
モルタル調はつなぎ目がないため、汚れがたまりにくくお手入れしやすい点が特徴。
いろいろな質感がミックスされており、オリジナリティを感じられます。
アイランドキッチンで失敗しないためにポイントを理解しておこう

今回はアイランドキッチンのメリット・デメリットや、後悔しないためのポイントをご紹介しました。
アイランドキッチンは四方に壁がないため、家族や来客とコミュニケーションが取りやすい点が特徴です。
ただし、換気設備を整えなければ、リビングに臭いや汚れが広がってしまうというデメリットも。
リビングのインテリアとキッチンのカラーを合わせると、統一感が生まれてオシャレに見えますよ。
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