二世帯住宅間取りプランを徹底解説【真似したいインスタ実例もご紹介】の画像01

そこで今回は、二世帯住宅の間取りをタイプ別に解説いたします。家を建てる前に知っておきたい二世帯住宅のメリット・デメリットや、インスタで見つけた間取りの実例もご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。



世帯間の距離感で決めるのがポイント!二世帯住宅間取りタイプをご紹介

二世帯住宅の間取りには、大きく分けて3つのタイプがあります。

・完全分離の間取り
・部分共有の間取り
・完全共有の間取り

間取りを決める際のポイントは、同じ家の中で暮らす親世帯と子世帯の間の距離感です。ここでは、それぞれの間取りについて詳しく解説していきます。

プライバシーがしっかり確保できる【完全分離の間取り】

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玄関・キッチン・お風呂など、全てが世帯別にあるのが完全分離の間取りです。左右の棟で生活空間が分かれる左右分離型と、一階・二階の上下で分かれる上下分離型があります。完全分離の間取りは、世帯間のプライバシーがしっかり確保できるのがポイントです。

親世帯と子世帯がそれぞれの生活に干渉し過ぎず、必要なときにはすぐに顔を見に行けてコミュニケーションを取れる距離感が安心ですね。平日はそれぞれの仕事や学校、休日は二世帯で一緒に過ごすといった過ごし方もできますよ。

共通部分で世帯間の交流が持てる【部分共有の間取り】

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玄関・キッチン・リビングなど、建物の一部分は共有で使うのが部分共有の間取りです。玄関だけを共有するタイプや玄関とLDKを共有するタイプなど、さまざまな仕様があります。家の中の共有スペースが多いほど、世帯間の交流も多くなるのがポイントです。

仕事や学校から帰宅すると顔を見られる、夕食は家族揃って食べられるなど、生活スタイルに合わせて程よい距離感を保てるのが魅力ですね。家族構成が変わったときに対応しやすいのも、部分共有型の特徴となります。

協力し合える暮らしができる【完全共有の間取り】

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玄関・キッチン・水回りなどはそれぞれ一ヵ所で、一般的な間取りの一戸建てに両世帯が暮らすのが完全共有のタイプです。完全共有の間取りでは親世帯と子世帯が同じ空間で過ごす時間が多くなるので、家事や子育てなど協力し合えるのがポイントです。

一階に親世帯の個室、二階に子世帯の寝室や子供部屋などを作ることで、各世帯のプライベート空間を分けることもできます。小さいお子さんがいる場合、親世帯に見てもらえる安心感もあるので、共働きで子育て中の方にもいいですね。

土地の坪数でみる!二世帯住宅間取りのおすすめプラン例

こちらでは、土地の坪数ごとにおすすめの間取りプランをご紹介していきます。実際の坪数に合わせて、間取りをイメージする参考にしてくださいね。

50坪以上の土地なら、庭やバルコニーも三世代で広々楽しめる間取り

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50坪以上の土地に二世帯住宅を建てるなら、庭やバルコニー付きの間取りがおすすめです。各世帯の生活スペースは確保しつつ、庭では家庭菜園やバーベキュー、バルコニーではゆったり読書など、それぞれの趣味や各世代の時間の過ごし方を楽しめます。

お子さんのいるご家庭なら、広々とした庭やバルコニーで休日に三世代が集まって一緒に過ごすのもいいですね。

45坪の土地なら、それぞれの生活音が気にならない左右分離型の間取り

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40坪台の土地であれば、左右分離型の間取りがおすすめです。上下分離型だと気になる生活音の問題も、左右分離型であれば気になりません。小さいお子さんの夜泣きや走り回る足音など、親世帯に気を遣わず暮らせます。

育児中の方や40坪台の広さに二世帯住宅を建築予定の方は、左右分離型もぜひ検討してみてくださいね。

30坪台の狭い土地でも、ローコストでかなえるシンプルな間取り

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完全分離の間取りには広い土地が必要ですが、狭い土地でも二世帯住宅は実現できます。30坪台の土地にはシンプルな間取りがおすすめです。一階に親世帯が使用するキッチン・水回り・寝室、二・三階には子世帯のLDK・寝室・子ども部屋などを配置するのがポイントです。

広い土地では一般的に3000万円台以上かかる建築費ですが、狭い土地なら2000万円台に収まるケースもありローコストで建てられるのも魅力ですね。

建てる前に知っておきたい!二世帯住宅で暮らすメリット・デメリット

独自に行ったアンケート調査をもとに、二世帯住宅で暮らすメリット・デメリットをまとめました。二世帯住宅で暮らす方からのアドバイスも紹介していますので、実際の間取り作りに活かしてくださいね。

【成功談】二世帯住宅のメリット

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仕事が忙しく残業になった時や、子供が病気で休まなきゃ行けない時に面倒をすぐに見てもらえる
(40代女性)

郵便物や家に届くものがあり、自分が仕事で受け取れない時など両親に頼んでおくと代わりに受け取ってもらえる
(40代男性)

何かあればお互いで助け合える
(30代女性)

高齢になってきた親の体調が直ぐにわかり対処できる
(50代女性)

二世帯住宅のメリットは、仕事のときや体調不良のときなどに子どもの面倒を見てもらえるという回答が最も多くありました。また、親世帯が高齢の場合、体調や様子がすぐに分かるから安心できるという回答もあります。

家族がすぐそばにいるので、何かあった場合もすぐに気づいて対応できる安心感がありますね。他には、不在時にも宅配や郵便を受け取ってくれる家族がいるという声もありました。

【失敗談】二世帯住宅のデメリット

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生活音や何時に帰宅したなど、情報が漏れてしまうので何かと気を使ってしまい休まるタイミングがあまりない
(30代女性)

子どもが小さい時は夜泣きが、大きくなるにつれ物音がうるさいんじゃないかと気になる
(30代女性)

トイレの数。人数が多い分、なにかあると使用できる数が限られて困ることが幾度とある
(30代男性)

トイレや風呂が集中してしまい気を遣うことが多々ある
(30代女性)

二世帯住宅の失敗談では、生活音に関する回答が最も多くありました。帰宅時の物音や子どもの泣き声・騒ぐ声が気になるケースが多いようです。また、トイレやお風呂などの水回りを共同で使う場合は、使用するタイミングが重なって困るという声もありました。

生活音の問題や水回りの問題は、事前に間取りを工夫してトラブルを防ぎたいですね。

【アドバイス】実際に二世帯住宅で暮らす前にこれだけはしておこう!

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毎月いくらお金を出してくれるのか話し合っておけば良かった
(40代男性)

住宅ローン、水道、電気をどちらの家庭で払うか話し合わないと後々押し付けられてしまう
(30代女性)

二世帯住宅にはメリットもデメリットもあると思うので、なるべくお互いがストレスを溜めずに気持ちよく生活できる方法をあらかじめ話し合っておくことが大切
(20代女性)

実際に二世帯住宅で暮らす方からのアドバイスでは、「事前にお金に関する相談をよくしておくべき」という声が多くありました。ローン返済・光熱費・生活費などをどのように分担するのか、後々トラブルになるより、住む前に話し合っておくのが重要ですね。

また、お金以外にも生活する上でのルールも大切です。いくら仲の良い家族でも、最低限のプライバシーが保たれないとストレスの原因になります。二世帯住宅での生活が始まってから後悔することのないように、あらかじめルール決めをしておきましょう

インスタグラムで見つけた!真似したい二世帯住宅【間取り図実例】

ここからは、インスタグラムで見つけた二世帯住宅の間取り図実例をご紹介します。ぜひ実際の間取り作りの参考にしてみてくださいね。

真似したい!二世帯住宅の間取り図

建築デザイナーmo_taku_10さんのアカウントでは、さまざまな一戸建ての間取りが紹介されています。その中で今回ご紹介するのは、平屋の二世帯住宅とウッドデッキのある二世帯住宅の間取り図です。

駐車場から玄関ポーチまでは共有スペースですが、建物自体は親世帯と子世帯が左右で分かれる完全分離型になっています。子世帯には寝室3部屋・書斎2部屋・ファミリークローゼットも配置されており、個人スペースが確保されているのが特徴ですね。

こちらも玄関・キッチン・水回りなどが各世帯ごとにある完全分離の間取りですが、親世帯・子世帯どちらもリビングから共通のウッドデッキに出られる作りになっています。休日には、三世代揃って楽しい時間を過ごせるスペースになりそうですね。

また、キッチンにあるパントリーからもそれぞれの世帯に行き来できるようになっています。完全分離型ですが、お互いのプライバシーは確保しつつも、家事の協力ができたり共有スペースを取り入れたり家族の時間を持てる工夫が素敵です。

参考にしたい!二世帯住宅のこだわり

ご実家をリノベーションして二世帯住宅にされたというjiichan___homeさんのアカウントでは、家づくりのこだわりやポイントが紹介されています。こちらでご紹介するのは、親世帯・子世帯どちらも一階・二階がある左右分離型の二世帯住宅です。

まずは玄関のこだわり。屋外に面する扉はひとつですが、扉の中に入ると親世帯の玄関があり、その奥に子世帯の玄関があります。親世帯の玄関を通って子世帯の玄関に行く間取りにすることで、玄関を分けるということを実現したそうです。

全体の間取りは、親世帯が一階にLDK・お風呂・トイレ、二階に寝室。子世帯が一階にLDK・お風呂・トイレ、二階に主寝室・子ども部屋・WIC・トイレという作りになっています。玄関・水回りは全て別にし、顔を合わせなくても生活できる間取りを取り入れたそうです。

こちらの二世帯住宅では、一階のキッチンやリビングをメインにリノベーションされています。階段や二階の子ども部屋などは、リノベーションせずそのまま使われている場所もあるそうです。コストを抑える工夫なども紹介されているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

快適に暮らせる二世帯住宅間取りを実現させよう!

今回は、二世帯住宅の間取りプランや二世帯住宅のメリット・デメリットなどをご紹介しました。二世帯住宅を検討している方や間取りを迷われている方は、ぜひ参考にして親世帯と子世帯が快適に暮らせる二世帯住宅を実現させてくださいね。

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