おすすめのシンボルツリーは？選び方やおしゃれな植え方を紹介

今回の記事では、シンボルツリーとは何かをはじめとし、選び方やおすすめの人気樹木、植え方などを紹介します。お気に入りのシンボルツリーを見つけて、マイホームをすてきな外観にしましょう。

• シンボルツリーとは？
• シンボルツリーの選び方は？
• シンボルツリーにおすすめ！人気のある常緑樹は？
• シンボルツリーにおすすめ！人気のある落葉樹は？
• シンボルツリーにおすすめ！人気のある低木は？
• シンボルツリーにおすすめ！人気のある鉢植えは？
• シンボルツリーの植え方は？
• シンボルツリーを植えておしゃれな外観にしよう

シンボルツリーとは？

シンボルツリーとは、名前のとおり家の象徴となる樹木のことです。玄関周りや庭など、家の目立つ場所に植えます。新築や何かの記念の際に植えることが多いですが、タイミングは決まっていないため、好きなときに植えても問題ありません。植える樹木にも決まりはないため、好みや用途に合わせて自分の好きなものを選べます。

シンボルツリーの魅力は、外構に緑を加えることで、おしゃれな雰囲気を演出できる点です。エクステリアのアクセントになります。

さらに、目隠しとしての効果がある点も魅力のうちのひとつです。枝や葉により、玄関を開けた際や窓から部屋の中が見えることを防げます。

シンボルツリーの選び方は？

シンボルツリーの選び方として、用途に合わせて樹木の種類を決めることや庭の規模に適した高さの樹木にすることなどが挙げられます。詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

用途に合わせて樹木の種類を決める

シンボルツリーを選ぶ際は、用途に合わせて樹木の種類を決めましょう。種の時期から庭で育てることを目的とした樹木を「庭木」といいます。庭木を含めた樹木は、葉のつき方により常緑樹と落葉樹に分けられます。

目隠しとしてシンボルツリーを植えたい方には、常緑樹がおすすめです。常緑樹は、季節を問わず葉がついていることが特徴であり、1年中外からの視線を遮れます。玄関周りや庭などに緑を添え続けてくれるため、常に鮮やかで明るい雰囲気を出したい場合にもぴったりです。

温度調整したい方は、落葉樹が適しています。 落葉樹は、春に新しい葉がつき、秋になると落ちはじめることが特徴です。夏には生い茂った葉が日差しを遮る一方で、冬には葉が落ちているため日光を取り入れることができます。四季折々の変化が見られるため、季節感を味わいたい方にもおすすめです。

庭の規模に適した高さの樹木を選ぶ

樹木にはさまざまな高さがあるため、庭の規模に適したものを選んでください。庭が広い場合は、成木の高さが3mほどあるものを推奨します。背が高い分、存在感があるため、シンボルツリーらしくインテリアのアクセントになります。

庭がコンパクトな場合は、成木の高さが2m以下のものが適しています。存在感には欠けますが、庭のほか、玄関周りにもぴったりです。剪定などの管理も自分で行いやすい傾向にあります。

日照条件を考慮する

日照条件に適した樹木を選ぶことも大切です。樹木によって、日向を好むものや日陰を好むものなどがあります。

東玄関の場合は、午前中は日が当たりますが、午後になると徐々に当たらなくなるため、日陰でも成長できる樹木が適しています。

西玄関の場合は、夕日が当たるため、日差しに弱く葉焼けしやすい樹木は避けてください。

南玄関の場合は、日当たりが良好なことが多いため、日向を好む樹木を選ぶといいでしょう。さらに、四季により日差しの調整ができる落葉樹を推奨します。

北玄関の場合は、日当たりが良くない傾向にあるため、日陰を好む樹木がおすすめです。

また、玄関の向きだけではなく、周辺の建物の有無や高さによっても日照条件は変わります。しっかりと確認して、樹木を選びましょう。

虫がつかない樹木にする

虫がつきにくい樹木を選ぶこともポイントです。虫が苦手で、シンボルツリーを植えることを躊躇している方も多いことでしょう。虫がつきにくい樹木を選べば、洗濯の際や子どもが外で遊ぶ際の不安を少しでも取り除けます。

虫がつきにくい樹木として、シマトネリコやオリーブなどが挙げられます。しかし、虫がつきにくいとはいえ、樹木は自然のなかで育つため、必ずつかないとはいえません。念のため、薬剤を散布するなどの害虫対策を行うことも必要です。

ちなみに、虫がつきやすい樹木は、ヒメシャラやツバキなどです。虫が苦手な方は、避けましょう。

手入れする頻度が少ない樹木を選ぶ

手間を省くためにも手入れする頻度が少なくて済む樹木を選びましょう。樹木は、成長するため、形を整えるなどの剪定が必要です。また、枝や葉が密集していると湿気がたまり、虫が発生する原因となります。剪定により、風通しを良くすることで、虫の発生を抑えられます。

シンボルツリーは、剪定などの手入れが必要ですが、少しでも手間を省きたいなら、成長が遅い樹木がおすすめです。例として、アオダモやソヨゴ、ハナミズキなどが挙げられます。

一方、シマトネリコは成長が早い樹木です。手入れのしやすさを重視する場合は、避けましょう。

シンボルツリーにおすすめ！人気のある常緑樹は？

シンボルツリーにおすすめの常緑樹は、オリーブやユーカリ、ソヨゴなどがあります。詳しく解説するので、参考にしてください。

オリーブ

オリーブは常緑高木であり、くすんだグリーンの葉が特徴です。初夏には、白や黄白色の花を咲かせ、秋頃になると丸くてかわいい実をつけます。オイルやピクルスを作れるため、オリーブの実で料理がしたい方におすすめです。ただし、オリーブの木は、1本のみでは実がなりにくいため、品種違いのものを2本植えましょう。

また、オリーブは日向を好む樹木であるため、日当たりの良い場所に植えてください。植える場所が日陰になる場所は、ほかの樹木を植えることをおすすめします。

ユーカリ

ユーカリは常緑高木であり、香りのある花や枝葉、果実が魅力です。リラックスや虫除けの効果があるといわれています。葉は銀白色であり、シルバーリーフと呼ばれています。涼しげな印象を好む方にぴったりです。

香りに虫除け効果があるとはいえ、風通しが悪い場所に植えると虫が発生する可能性があります。剪定は定期的に行いましょう。

ソヨゴ

ソヨゴは、常緑高木であり、種類によって異なる特徴の葉をつけます。和風の住宅には、波が強く小さい葉をつけるタイプがぴったりです。ほかには、波が弱く葉が固いタイプのものや葉の数が少なく波がほとんど見られないタイプのものがあります。好みに合わせて選びましょう。

また、手入れのしやすさを重視する方に適しています。成長が遅いため、ほかの樹木と比較して剪定回数が少なくて済みます。

シンボルツリーにおすすめ！人気のある落葉樹は？

シンボルツリーにおすすめの落葉樹には、アオダモやカツラ、ヒメシャラなどがあります。落葉樹は、四季を楽しみたい方にぴったりです。それぞれ詳しく解説していきます。

アオダモ

アオダモは、落葉高木であり、樹形が美しいことが特徴です。圧迫感がなく、爽やかな雰囲気を演出できます。どのような住宅にも合わせやすいうえ、生長も遅く、管理がしやすいため、初心者にも好適です。

春にはやわらかい印象を与える集合体の小さな白い花を咲かせます。夏には見た目の美しい翼果がつき、秋には紅葉となるため、四季を楽しめる樹木です。

カツラ

カツラは、落葉高木であり、丸みを帯びたハートの形をした葉がポイントです。季節によって緑や黄など鮮やかな色の葉を楽しめます。落葉の際には甘い香りが漂います。

また、育てやすい樹木のうちのひとつであり、初心者にもおすすめです。日本の風土や気候に適した樹木であり、環境管理は必要ありません。気候変化にも強く、成長するとたくさんの葉をつけるため、夏には強い日差しを遮ります。

ヒメシャラ

ヒメシャラは、落葉高木であり、赤褐色の樹皮の美しい幹が特徴です。美しい幹にするためのポイントは、乾燥に弱いため土を湿潤させることや幹・植え付け地表に直射日光を当てないことです。強い直射日光や西日などに弱く、葉焼けを起こす可能性もあるため、植栽するときにはしっかりと環境を確認しましょう。

シンボルツリーにおすすめ！人気のある低木は？

シンボルツリーにおすすめの低木として、レモンやカルミア、シルバープリペットなどがあります。低木は、大きくなりすぎないため、手入れが簡単な点や外構のバランスが取りやすい点などがメリットです。おすすめの低木について詳しく解説していきます。

レモン

レモンは、常緑低木であり、果実を収穫できることが魅力です。爽やかな香りが漂い、黄色の果実がアクセントになります。果実がなるまでは、植栽から2〜3年ほどかかりますが、年月をかけて大切に育てた樹木だからこそ達成感を味わえます。

また、花を楽しみたい人にもおすすめです。一般的に、年に3回開花しますが、温暖な地域では1年中花が咲くことがあります。白色のかわいい花であり、甘く爽やかな香りも楽しめる点がポイントです。

カルミア

カルミアは、常緑低木であり、華やかな花が特徴です。花の色も豊富で、濃いピンクや白などがあります。ドライフラワーとして楽しめる点も魅力です。

植栽するときは、半日陰の場所に植えましょう。直射日光に当たると葉が傷む可能性があります。また、乾燥気味の土を好むため、水はけの良い場所に植えてください。

シルバープリペット

シルバープリペットは、常緑低木であり、斑が入った葉がやわらかい印象を与えるため、洋風やモダンな住宅にぴったりです。ライムグリーン色の葉に黄色の班が入ったものもあり、涼しげな雰囲気となります。

寒さや暑さにも強く、日本の気候や風土に適しており、育てやすい樹木といえます。ほかの樹木と比較して、成長は早いため、大きくしたくない場合は、定期的に剪定が必要です。

シンボルツリーにおすすめ！人気のある鉢植えは？

シンボルツリーにおすすめの鉢植えには、シマトネリコやイロハモミジ、ハナミズキなどがあります。それぞれ詳しく解説します。

シマトネリコ

シマトネリコは、常緑高木であり、美しい緑色で爽やかな印象を与える葉が魅力です。風に揺れる姿は、とても涼しげな雰囲気を演出します。密度も高いため、目隠しにも効果的です。

また、地植えすると非常に大きくなるため、鉢植えが適しています。鉢植えの場合は、1〜2mほどまでしか成長せず、剪定もしやすい傾向にあります。さらに、日差しに合わせて、移動させられることもメリットです。

イロハモミジ

イロハモミジは、落葉高木であり、四季をとおしてさまざまな姿を鑑賞できます。秋の紅葉だけではなく、春に咲く花や夏の青葉なども楽しむことができ、季節感を楽しみたい方におすすめです。

シマトネリコと同様、地植えすると大きく成長するため、鉢植えが適しています。日向を好む樹木ですが、直射日光に弱いため、半日陰の場所に移動させながら育てましょう。

ハナミズキ

ハナミズキは、落葉高木であり、花を楽しめることが特徴です。花の色は白やピンクなど品種により異なります。また、秋になると赤色の実をつける点も見どころのひとつです。

花や実など見どころの多いハナミズキを植えたいけれど、スペースが限られているという方には、鉢植えをおすすめします。日当たりが良い場所に置くことが大切ですが、直射日光は避けましょう。

シンボルツリーの植え方は？

シンボルツリーをよりおしゃれに見せる植え方として、鉢植えする際はプランターにこだわることや庭の中心に植栽することなどが挙げられます。おすすめの植え方についていくつか紹介するので、参考にしてください。

プランターにこだわって鉢植えする

シンボルツリーを鉢植えする場合は、プランターにこだわりましょう。プランターのデザインは豊富にあり、よりおしゃれにシンボルツリーを植栽できます。樹木選びだけではなく、プランターを決める時間も楽しめます。

あたたかみのある木製のものや高級感のある陶器製など素材にこだわることもプランター選びのポイントです。ほかのポイントとして、定番の四角形ややわらかさを演出する円形など形にこだわったり、エクステリアや樹木に合った色に注目したりすることが挙げられます。

庭の中心にシンボルツリーを植栽する

より存在感を出すためには、庭の中心に植栽することをおすすめします。中心に植栽することにより、シンボルツリーだけでも、すてきな庭に仕上げられます。

また、中心に植えることにより、周囲の空間に余裕ができるため、ある程度自由に成長させることが可能です。自然な樹形を楽しめます。

周囲の庭木と馴染ませる

周囲の庭木と馴染ませ、よりナチュラルな雰囲気を演出してみてはいかがでしょうか。シンボルツリーの周囲にほかの庭木を植えることにより、実際の山のような空間となります。

ただし、周囲の庭木は低めのものを植えましょう。高さがあると、シンボルツリーの存在感がなくなる可能性があります。

シンボルツリーを植えておしゃれな外観にしよう

今回の記事では、シンボルツリーとは何かをはじめとし、選び方やおすすめの人気樹木、植え方などを紹介しました。シンボルツリーは、エクステリアのアクセントとなるうえ、目隠しとしての役割も果たします。さらに、観賞や成長、果実の収穫なども楽しめます。樹木の種類も豊富にあるため、好みや目的に合わせて選んでください。お気に入りのシンボルツリーを植えて、おしゃれな外観にしましょう。