
空き巣に狙われやすいマンション
誰でも屋上に入れる
数年前、横浜市内の高層マンションで空き巣を繰り返していた男が逮捕されました。「クモ男」と呼ばれていた空き巣は元塗装工で、屋上からロープなどを伝って降りながら鍵の開いた窓を探して部屋に侵入していました。
マンションの屋上にはなかなか人が立ち入らないため、不審者が潜んでいても見つかりにくいといえます。屋上をオープンにしているマンションの場合は注意が必要です。
足場になるものが多い

ゴミ置き場や駐輪場は、マンションに接していた方が便利ですよね。しかし位置によっては、空き巣に足場を提供することになっている場合があります。また、大きな木などもそれが足場になるかならないかを注意してください。
人通りの少ない場所にある
屋上がオープンでも、足場になるものが多くても、人通りが賑やかな場所であれば、空き巣は当然そこを狙うリスクをとりません。あまり人気のないところにマンションがある場合は、空き巣に狙われやすいといえるでしょう。
あからさまに一人世帯が多い
独居を目的としたワンルームばかりのマンションは、留守になりがちな部屋の集合体です。ワンルームとファミリーの混合型マンションよりも、目をつけられる可能性が高いといえます。
引っ越しのため一人暮らし用のマンションを探している人は、候補とするマンションが見つかったら、夜に訪れてみましょう。ほぼ満室にもかかわらず、ほとんどの窓に明かりがともっていないようなマンションは、防犯面では狙われやすいことがあります。
線路沿いにある
空き巣は窓から侵入するときにガラスを破ります。このときどうしても音が出てしまいますが、線路沿いにあるマンションなら電車の音に、ガラスを割る音を紛らわせることができます。
ベランダの囲いが高く内側が見えない
ステンレスなどの柵で囲われている昔ながらのベランダは、ベランダの内部が丸見えですよね。プライバシーへの配慮から、こういったタイプはあまり作られなくなってきました。
ベランダの壁が高いと洗濯物が見えず安心ですが、不審者もまた見えません。一度侵入すれば見つかることがないため、逆に狙われることがあります。
空き巣に狙われやすい部屋
低層階にある
空き巣は侵入しやすいマンションと見たら、まずは1階や2階の部屋を狙います。ベランダや窓に直接アタックすることが可能だからです。3階以上であっても、足場や方法があれば、たやすく侵入されてしまうでしょう。
高層階だからと油断して窓の鍵を閉めていない
高層階に住んでいる人の多くが、「まさかこんなところまで泥棒は来ないだろう」と考えてしまいがちです。
このことから、窓の鍵を開け放しにしていることが多いため、屋上からロープを伝って降りてきた空き巣に、あっさりと侵入を許してしまいます。
オートロックを過信して施錠をしていない
オートロックだから大丈夫と施錠せず出掛けていませんか。空き巣は、他の住民や宅配業者のあとについてマンション内に入り込みます。
実は空き巣の侵入において、「無締まり(無施錠)」はよくある原因の1つとされています。つまり空き巣は鍵のしまっていない玄関や窓から堂々と侵入するのです。自分の不注意や無防備さが原因で、空き巣の餌食にならないようにしましょう。
人通りの少ない位置に面している
賑やかな場所にあるマンションだからといって、油断は禁物です。大切なのは、あなたの部屋が静かで人通りの少ない位置に面していないかどうかです。
繁華街の路地裏が目立たないように、賑やかな場所にある静かな一画もまた、人の注意から外れてしまいます。犯罪者が潜むのに格好の場所になってしまっているかもしれません。
おわりに
引っ越しをする際には、以上のようなことに気をつけて、少しでも空き巣から狙われにくい部屋をチョイスできるように注意しましょう。
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